2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26780191
|
Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
渡辺 直樹 立命館大学, 経営学部, 任期制講師 (00542515)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 企業統治 / 企業金融 |
Outline of Annual Research Achievements |
所有者である株主と会社を経営する経営者との間に生じるエージェンシー問題に関する議論は、数多くなされている。先行研究で注目されているのは、企業の内部の監視機能として大きく分けて二つの解決方法を想定している。一つ目は、外部取締役など経営者を監視する取締役会の役割に期待する議論と経営者のインセンティブに注目する経営者報酬の議論である。本年度は、実証分析に必要なデータの整備とその突合作業を行った。所属機関のデータなどを活用し、従来のデータベースでは別々になっていたものを一元化することで、これらの役割を詳細に分析できることを期待している。 国際会議への出張を通じた最新の研究動向の進展の調査をあわせて行った。同じ分野の研究者の最新の研究内容・手法に関する資料を収集することで、研究内容だけでなく手法面での進展を確認できた。国際会議の場で海外の研究者との意見交換をおこない、将来的な共同研究の可能性をさぐることができた点がよかったと思われる。海外の著名な研究者から研究に関する講演を聞くことで、来年度の研究に生かせるものと考えている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
企業統治関連のデータの収集、それに加えて収集したデータと既存のデータベースから収集した財務データとの集約作業が予定よりも順調に進んでいる。
|
Strategy for Future Research Activity |
データベースを活用した実証研究を行う作業を進めている段階である。今年度は、前年度まで継続して進めてきたデータ収集だけでなく、収集したデータに関する分析を行う作業を行うことにより、研究成果につなげていくことを狙いとしている。
|
Research Products
(7 results)