2015 Fiscal Year Research-status Report
社会的企業モデルの国際比較プロジェクト―東北の被災地のモデル構築―
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26780200
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
佐藤 勝典 香川大学, その他の研究科, 准教授 (10632234)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 社会的企業 / 東北 / 被災当事者 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度の社会的企業の国際比較プロジェクト-東北のモデル構築の研究実績は、平成26年度に実施した本研究の成果をEMESの国際会議で報告したこと、文献調査と情報収集が主な研究内容となった。 平成27年6月末から7月初めにかけてフィンランドのヘルシンキで行われたEMESの国際会議では、東日本大震災における社会的企業の持続可能性についての研究報告を実施した。 その成果をもとにして、社会的企業の国際比較プロジェクトに関する文献調査と東北の被災地でのフィールドワークを進めた。 さらに、平成28年2月に下旬に欧州の社会的企業の中心的研究機関であるグラスゴーカレドニアン大学を訪問することで世界の一流の研究者から今後の研究遂行についてのアドバイスを得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の進捗状況は予定よりもやや遅れている。その理由として、本研究のもとになった社会的企業の国際比較プロジェクト本体の遅れと本研究の研究代表者が平成27年度より東北大学から香川大学へ異動したことによるものである。 社会的企業の国際比較プロジェクト本体は国際プロジェクトであり、国際比較の基準策定に時間を要したために研究が遅れている。 本研究計画は、研究代表者が東日本大震災の被災地である東北地方の大学に在籍していることを前提にした研究計画である。そのため、研究代表者が香川大学に移籍後は東北を訪問する回数が減っており予定よりも調査が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画よりも遅れている研究計画を挽回することを目指す。研究代表者は香川大学での教育研究の合間を見て、頻繁に東北の被災地を訪問することで研究計画の遂行する予定である。 さらに、円滑に研究計画を進めるために、東北の大学に在籍している研究協力者にフィールドワークに研究協力を依頼することで、研究代表者の所属と研究の対象地との物理的な距離の課題を補いたい。
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Causes of Carryover |
研究代表者か、平成27年度から東北大学から香川大学へ移動した。平成27年度は、異動初年度であるためにフィールドワークークへ行く機会が少なかった。さらには、所属機関での個人研究費などのほかの研究費で文献調査等の研究経費を補うことができたために科研費の使用額が減った。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度は、本科研費を積極的に活用して東北の被災地の社会的企業でのフィールドワークを実施する。さらには、平成28年度は本研究の最終年度であるため、研究成果を積極的に国際会議で公表するために研究費を活用したい。
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Research Products
(2 results)