2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26780204
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
金 熙珍 東北大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (40634530)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 製品開発機能の現地化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題に関する平成26年度の研究成果は、‘探索的な事例研究の実施と活発な国内・海外学会での報告活動’に要約することができる。それぞれについて簡単に説明する。 まず、26年度には関連文献調査を進めつつ、日本企業と韓国企業の海外製品戦略および現地開発について探索的な調査を行った。日本国内で3社の調査、中国と台湾で5社、韓国で3社の調査を実施することができ、年間10社の事例を調査するとしていた本来の計画通りに実行することができたといえる。調査内容においては、各企業のグローバル事業内容と最近の変化、現地開発機能の有無や必要性などについてインタビュー・データーを収集することができた。こういった探索調査の結果をもとに、様々な影響要因を洗い出し、研究フレームワークの開発を進めている。 同時に、26年度は国内・国際学会で6回(国内学会2回、国際学会4回)に渡る研究報告を行い、査読つき論文1本、Preceedings2本を発表することができた。このような業績は26年度行った企業調査から得られたデーターとアイデアも多用しているが、24年度と25年度研究スタート支援の科研費を活用した研究成果も引きついているものである。このような活動においても、国内学会の報告1回とディスカッション・ペーパ一本、論文一本を目指していた本来の計画を大幅に上回る成果であると言える。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上記の「研究実績の概要」においても簡単に言及したように、企業調査や学会報告、論文発表においては計画以上の成果を上げてきた。しかし、「開発現地化はいつ、どのぐらい必要なのか」といった本研究のコアとなる問題意識に応えられるような研究フレームワークの開発には予想以上の時間がかかっている。その両方を考慮し、「おおむね順調に進展している」との区分を自己評価として選択した。
|
Strategy for Future Research Activity |
27年度にも、本来の計画通りの研究活動を進めていきたいと思っている。約10社の企業訪問調査とインタビューを実施の上、その成果をまとめた研究報告を国内外(2回程度予定)で行い、論文発表につなげていくことを目指す。
|
Causes of Carryover |
残額は生じたが、少額であり、おおむね予定通り執行されている。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
予定通り適正に執行していく。
|
Research Products
(7 results)