2016 Fiscal Year Research-status Report
新規株式公開を契機とした株式所有構造と企業経営の変容プロセスに関する実証的研究
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26780211
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Research Institution | Hokkai-Gakuen University |
Principal Investigator |
赤石 篤紀 北海学園大学, 経営学部, 教授 (10364233)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 株式公開 / IPO / ガバナンス / 運転資本管理 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、データベースの拡張を行い、さらなる分析を進める年度であった。そのため、新興・成長企業向け市場でIPOを行った非金融企業に関する既構築データベースに、①平成27年1月~平成28年3月にIPOを行った企業のデータと、②既にIPOを行っている企業の平成27年1月~平成28年3月の決算データを加えて、データベースの期間的拡張を行った。その一方で、同データベースに③取締役会の構成や外部取締役の導入、株主構成などのガバナンスに関するデータと、④売上債権や支払債権、キャッシュフローといった運転資本管理に関するデータ、⑤設備投資や研究開発に関する投資関連データを加えて、データベースの質的拡張も図った。また、IPOに携わった複数の実務担当者へのヒアリングを行い、IPOの目的ならびにIPOの実際についての知見を得た。 これらの多面的なデータベースの構築とIPOの実務担当者へのヒアリングは、業績パフォーマンスに焦点が当てられがちなIPO研究を質的量的に拡張するために有用であり、IPO前後の企業経営の変容プロセスやガバナンス効果を考察していく上で、重要な意義を持つ。 しかし、研究代表者に関わる諸般の事情により、当該年度に予定していた分析を進めることができず、「補助事業期間延長承認申請書」を出すに至った。そのため、詳細な分析は、延長期間となる平成29年度に行い、そこでの発見事実を学術論文としてまとめ、平成29年度以降に公表していくことになる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
諸般の事情により、予定していた分析を行うことができず、「補助事業期間延長承認申請書」を出すに至った。
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Strategy for Future Research Activity |
遅滞していた分析を進め、公表の準備を行う。 また、期間の延長に伴い、データの追加が可能となるため、これを遅滞なく行う。
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Causes of Carryover |
諸般の事情により、予定していた分析を行うことができず、「補助事業期間延長承認申請書」を出すに至った。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
繰越金額は、データベースの拡張に関わる費用として充当する予定である。
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