2014 Fiscal Year Research-status Report
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26780219
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Research Institution | Nigata University of Phermacy and Applied Life Sciences |
Principal Investigator |
姜 理恵 新潟薬科大学, 応用生物科学部, 准教授 (90570052)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | アントレプレナー / 起業家 / ベンチャー / 韓国 / 在日コリアン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は在日コリアン起業家を研究対象とし「困難な状況下で成功した在日コリアン起業家には、他の起業家と異なる特性があったのか」というリサーチ・クエスチョンを定量、定性調査で探るという計画を持って始めた。 当初の予定では、2014年度は定量調査で在日韓商のEOと組織パフォーマンスを調べる。EOのメジャーはCovin&Slevin(1989)のEntrepeneour Orientation Questionnnaire(EOQ)を日本語化して測定、その結果を日本人のそれと比較し、在日韓商の特異性を探り、2015年度はLumpkin&DessのEOと組織パフォーマンスモデルをベースに作成したインタビューガイドを使って、30名程度の在日コリアン起業家に聞き取り調査を行う。特に、①在日韓商の起業プロセスにおいては、どのような環境変数・組織変数が影響していたか、EO・組織パフォーマンスとの関係には日本人起業家のそれと差があるか、②二世、三世以降の意識・環境変化、の2点を研究するとしていた。 しかし先行研究調査をさらにすすめたことと、筆者の別の研究での見地から、先にQuantitative Researchを行うのではなく、先にQualitative Researchを行い、最後にサーベイを行う方が良いとの結論に達した。サーベイはやり直すコストと時間が膨大で、データを無駄にする場合があるからである。他質的研究の経験からまた聞き取り調査に30名は多すぎ、それよりも先にしっかりとしたリサーチデザインを作成するべきだと全体計画を変更した。そのため2014年度は質問表調査を行わず、リサーチモデル構築のため、他研究者への聞き取りや参与観察、文献調査、筆者の過去のデータの再分析をおこなった。特に日本国内の文献やデータが少なかったため韓国への調査出張を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査方法の入れかえはあったものの、全体計画からすると順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度はモデルを完成させ、年後半よりインタビューを開始、分析しながら質問表調査のデザインを検討する。質問表調査の実施は年度後半を予定している。
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Causes of Carryover |
研究計画の順序を入れ替えたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究計画の順序を入れ替えたための差額で、全体計画には変更なし。
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