2015 Fiscal Year Research-status Report
コミュニケーション専門職の人材育成に関する実証的研究
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26780222
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
伊吹 勇亮 京都産業大学, 経営学部, 准教授 (60410255)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | コミュニケーション専門職 / 人材育成 / 高等教育 / 人材採用 / 資格制度 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は、①欧米におけるコミュニケーション専門職育成のための高等教育の現状の把握、②欧米におけるコミュニケーション専門職の人材採用・配置方法の現状の把握、③欧米における広報資格所持者についての現状の把握、ならびに前年度からの積み残し課題である④日本における広報資格所持者についての現状の把握(の継続)、以上4点が主な研究計画であった。 ①②については、世界有数のコミュニケーション専門職育成機関であるミシガン州立大学のコミュニケーション学部を訪問し、カリキュラムや教授法の把握など、教員ならびに大学院生へのインタビュー調査を通じて行った。本件については過去および将来の調査結果と併せ、論文化を行う予定である。また、平成26年度に調査した日本の事例と比較する形で、世界最大規模の広報に関する研究集会であるIPRRCにて研究報告を実施した。 ②③については、アジアで急速に存在感を増しているADSTARS(釜山国際広告祭)に参加し、現地を訪れている世界トップレベルのクリエイターにインタビューをすることで、現状の把握に努めた。 ④については、アンケート調査の実施について関係者との協議を続ける一方で、広報資格所持にまつわる動きを把握すべく、資格制度を管理・運営している日本パブリックリレーションズ協会の講習会にオブザーバーとして参加したり、資格所持者にインタビュー調査を行うなどして、情報の収集を行った。 以上、前年度からの積み残しの解消も含め、研究計画全体は概ね順調に推移している。海外の学会にて①②についての日米比較の研究報告ができ、多くの反応が得られたことが、特に意義深かったのではないかと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
遅れを見せていた広報資格所持者に関する調査も定性調査の形で実施することができ、アメリカでの調査も順調に推移したことから、概ね順調に進展していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は、これまで実施してきた、①高等教育、②人材採用、③資格制度に関する調査結果を基に、(a)特に①や③についての追加のインタビュー調査を国内外で行う、(b)特に②や③についてのアンケート調査を国内で行う、(c)成果を国内外での学会報告や論文化の形で世に問う、以上3点を実施することとなる。 (a)については、国内の大学(1~2大学を想定)へのインタビュー調査と、日本パブリックリレーションズ協会が主催する他のイベントへの参加を通じての関係者へのインタビュー調査とを行う予定である。 (b)については、日本パブリックリレーションズ協会をはじめ関係諸団体と連携しながら、当初の研究計画に沿ったアンケート調査の実施を行うことを考えている。 (c)については、過年度の成果も含め、論文化を通じた研究成果の社会への還元を中心に実施していく予定である。
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Research Products
(1 results)