2017 Fiscal Year Research-status Report
自然科学系女性研究者の創造的な研究を促進するワーク・ライフ・シナジーに関する研究
Project/Area Number |
26780224
|
Research Institution | Kyushu Women's University |
Principal Investigator |
篠原 さやか 九州女子大学, 共通教育機構, 講師 (90618224)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 女性研究者 / ワーク・ライフ・バランス |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は、研究者および技術者の仕事や余暇時間、家事・育児時間の現状や、ワーク・ファミリー・コンフリクト(仕事上と家庭内の役割間で生じる葛藤)の経験について、研究者・技術者の性別と子どもの有無によって比較した。その結果、子どもをもつ女性研究者・技術者は、子どもをもつ男性研究者・技術者や子どもをもたない男女研究者・技術者にくらべて、職場での仕事時間は短い一方、余暇時間が短く、家事や育児時間が有意に長いことがわかった。さらに、子どもをもつ女性研究者・技術者は、家庭から仕事へのコンフリクトと、仕事から家庭へのコンフリクトの両方を経験していることが明らかになった。これらの結果をまとめ、九州女子大学 学術情報センター研究紀要へ投稿した。また、主に子育て世代の全国の研究者・技術者を対象とし、研究・仕事と生活のあり方に関するインターネットによるアンケート調査を実施した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成28年度に出産した子の養育中であり、研究活動のための時間が充分に確保できないため。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成30年度は、前年度に実施した、研究者・技術者を対象とするアンケート調査から得られたデータを用い、今後の学会発表および論文執筆に向けた分析を実施する。特に、研究者・技術者の仕事・研究領域と私的生活領域における経験の相乗効果について検証する。
|
Causes of Carryover |
平成29年度秋に育児休業を終了し研究を再開したが、子の養育に伴い、当初予定していた学会発表や調査のための国内外出張が困難になったため。平成30年度は、国内の学会での発表を目指しており、その際や研究会参加等の旅費に使用する計画である。
|
Research Products
(1 results)