2015 Fiscal Year Research-status Report
成熟社会における小売業態変革に関する理論的・実証的研究
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26780236
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Research Institution | Kushiro Public University of Economics |
Principal Investigator |
広垣 光紀 釧路公立大学, 経済学部, 准教授 (80454867)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | マーケティング / 消費者行動 / 少子高齢化 / 買い物弱者 / フードデザート / Eコマース / 流通 / 小売業態 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、昨年度から継続して遂行している(1)買い物弱者の実態調査、(2)買い物弱者に関連する先行的研究および調査のサーベイ、(3)買い物弱者に対応する小売業態に関する調査について、それぞれ引き続き調査を進めると同時に、それらの調査の補足・追加的調査の実施と取りまとめ作業を行っている。それぞれの調査についての追加的調査としては、具体的には、(1)の実地調査に関して、特に高齢者に焦点を当てたうえで、聞き取り調査やアンケート調査などを用いて追加調査を行い、その追加調査で集められたデータに対しての取りまとめおよび分析作業を進めている。とりわけ、それ以外のセグメントの消費者とはどのような点で消費行動や意識などが異なっているのか、その選好などの特徴について、定量分析を進めている。加えて、(2)の先行研究や先行的調査のサーベイについては、日本の各地域における定性的・定量的調査に加え、アメリカ、カナダおよびイギリス等の欧米における研究・調査に関してもサーベイを行っている。(3)のこれらの消費者に対する小売業態開発については、日本の各地域におけるケーススタディに加え、アメリカでのケーススタディについても収集し検討を加えている。大規模小売業者においては、オムニチャネル戦略の一環としてこれらへの取り組みや業態開発を行っている事例もみられるため、小売企業のチャネル戦略に関して概観したうえで調査を進めている。これら(1)~(3)の調査の継続および補足的調査を進めたうえで、定量分析のための基本仮説を構築し、研究の取りまとめのための作業を継続して進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究目的に対する現在までの達成度としては、(2)のおおむね順調に進展している、と判断できる。本年度においては、研究課題として、前年度に引き続き小売業態(そしてそれらに関連する業者、消費者)に関する実地調査、文献調査および統計的調査を進めており、さらに追加的・補足的な調査に関しても滞りなく進んでいる。最終年度へ向けての研究成果の取りまとめに関しても進捗しているため、次年度以降の研究計画・課題の遂行には問題なく移行できる見込みである。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の推進方策として、来年度は最終年度であることから、本年度に行ってきたこれまでの研究調査の取りまとめを進めながら、追加的な調査・分析を行う。
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Causes of Carryover |
研究調査として使用を予定していた計画の一つを、次年度に移したため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
当該研究調査の計画を進め、そのための使用を行う
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