2014 Fiscal Year Research-status Report
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26780255
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Research Institution | Tokyo Keizai University |
Principal Investigator |
金 鉉玉 東京経済大学, 経営学部, 准教授 (40547270)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | テキスト情報 / 定性情報 / リスク情報 / リスクディスクロージャー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、企業の開示する情報のうち、定性情報/テキスト情報(以下、テキスト情報)の有用性を明らかにすることである。企業の開示情報に占めるテキスト情報の比重が増えてきているものの、テキスト情報の有用性は必ずしも経験的・実証的に検証されていない。その主な理由として実証分析に落としこむためのテキスト情報の計量化が困難である点があげられる。本研究では、日本企業のテキスト情報の計量化方法を確立した上で、その有用性を実証的に分析する。 研究初年度の平成26年度には、IPO企業に焦点をあて、東証マザーズ企業がIPO時に提出した目論見書/有価証券届出書におけるリスク情報のテキストを収集&分析を行った。そしてこの結果をWestern Risk and Insurance Associationで報告している。また、監査人がリスク情報開示に与える影響を分析し、その結果をThe 4th International Accounting Conferenceで報告している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究初年度の平成26年度には、東証マザーズ市場におけるIPO企業に焦点をあて、目論見書/有価証券届出書におけるリスク情報のテキストを収集&分析している。さらに、近年活発に分析されているテキスト情報に関する先行研究のレビューを広く行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度には、データ収集としてIPO企業の決算短信および有価証券報告書におけるリスク情報を収集する予定である。また、コンテンツ分析を通じてIPO企業の開示したのリスク種類やその具体性および読みやすさなどの情報が、リスク情報の有用性にどのような影響を与えるかを分析する予定である。
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Causes of Carryover |
今年度は、特に物品購入を行っていない点や海外学会参加が予定より少なかった点が次年度使用額が生じた主な理由である。論文の執筆とともに次年度以降の学会参加が増えると思われる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究費は主に海外学会での報告のための旅費として使う予定である。さらに、International Journalへの論文投稿のための投稿料や校正料も主な支出項目の一つである。
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