2016 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26780255
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Research Institution | Tokyo Keizai University |
Principal Investigator |
金 鉉玉 東京経済大学, 経営学部, 准教授 (40547270)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | テキスト情報 / 定性情報 / リスク情報 / リスクディスクロージャー / ビジネスリスク / ゴーイングコンサーン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、企業の開示する情報のうちテキスト情報の有用性を検討することである。主に有価証券報告書における「事業等のリスク」情報に焦点を当て、その開示特性や情報有用性を分析する。 本年度は監査人の特性が事業等のリスクに与える影響を分析した論文(Effects of audit partners on clients' business risk disclosure)を執筆した。本研究は、監査人の専門性やテニュアによって開示されたリスク情報の質が影響を受けることを明らかにしたものである。この研究はレビュープロセスを経て、海外ジャーナル(Accounting and Business Research)への掲載が決定している。 研究目的をさらに精緻に達成するために、当初計画していた論文とは別に追加的に論文を作成した(A comparison of management and auditor going concern risk disclosure: Evidence from regulatory change in Japan)。本研究は、2009年3月期に改正が加えられた継続企業の前提に関する疑義リスクに注目し、改正によってゴーイングコンサーンリスクの開示が増えたかどうかを分析したものである。同研究は、海外学会(American Accounting Association)での報告を申請した結果、アクセプトされた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
監査人の属性がリスク情報開示に与える影響を分析した論文(Effects of audit partners on clients' business risk disclosure)が海外ジャーナル(Accounting and Business Research)にアクセプトされた点、制度改正全後のゴーイングコンサーンリスクの開示を比較した論文(A comparison of management and auditor going concern risk disclosure: Evidence from regulatory change in Japan)を執筆し、海外学会での報告を予定している点などから、おおむね順調に進展していると評価できる。
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Strategy for Future Research Activity |
2017年8月に開かれるAmerican Accounting Associationの年次大会において、ゴーイングコンサーンリスクの制度改正前後を比較した論文(A comparison of management and auditor going concern risk disclosure: Evidence from regulatory change in Japan)を報告する予定である。さらに、大会でのコメントを参考にしながら論文を修正し、海外ジャーナルに投稿する予定である。
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Causes of Carryover |
研究目的をさらに精緻に達成するために、当初計画していた論文とは別に追加的に論文を作成した(A comparison of management and auditor going concern risk disclosure: Evidence from regulatory change in Japan)。本研究は、2009年3月期に改正が加えられた継続企業の前提に関する疑義リスクに注目し、改正によってゴーイングコンサーンリスクの開示が増えたかどうかを分析したものである。当研究を海外学会で報告する予定があることから、次年度使用額が生じた理由である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
当該論文は、2017年8月に行われるAmerican Accounting Associationの年次大会での報告がアクセプトされたため、残った研究費は学会報告のための渡航費として使う予定である。
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Research Products
(3 results)