2017 Fiscal Year Annual Research Report
Accounting for Intangible Assets - Historical Perspective
Project/Area Number |
26780261
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
山内 暁 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (10386542)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 無形資産 / 暖簾 / 負の暖簾 |
Outline of Annual Research Achievements |
2017年度は、本研究課題に関連する成果の一部として、本報告書における【研究発表】の箇所において示した雑誌論文「のれんの減損に係る事例とその特徴 : 日本基準採用企業を中心に」および図書「財務会計の理論と制度」(部分執筆:山内暁「第18章:企業結合時における非支配持分の公正価値測定-2つの事例を中心に」pp.261-271)を公表した。 上記論文においては、のれんの減損に係る事例を整理し、その特徴として、のれんの当初認識からの短期間での減損や複数回におよぶ減損などが多くみられることを確認した。また、上記図書においては、本研究課題に関連してこれまでに行ってきた、のれんの当初認識に係る事例研究の追加的な分析として、企業結合において非支配持分を公正価値測定している2つの事例を整理・分析した。そこでは、これまでの研究成果と同様の結果を確認することができた。2017年度はまた、2016年度に引き続き、無形資産会計に係る実務が確認できる歴史的な資料(財務諸表における表示や開示)の収集を行い、それを完了した。 本研究テーマに係る研究期間全体において、研究期間の前半では特に会計基準に焦点をあて、そこにみられる歴史的な変化を整理・分析し、伝統的な会計の変容に繋がる変化と、そのような変容には繋がらない変化を、概念的に明らかにした。研究期間の後半では特に、実務に焦点をあて、実務が確認できる歴史的な資料(財務諸表における表示や開示)の収集を行い、事例の整理・分析を行った。それら事例からは、研究期間の前半で明らかにした概念的変化と整合的な変化を、実務的な側面から確認することができた。
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Research Products
(2 results)