2016 Fiscal Year Annual Research Report
A study of the <socio-spatial> dynamic relationships between spatial segregation and social exclusion of the advanced marginality.
Project/Area Number |
26780286
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
田中 研之輔 法政大学, キャリアデザイン学部, 准教授 (30513204)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 国際比較 / 空間的隔離 / 社会的排除 / フィールドワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、研究代表としてこれまで取り組んできた、①「現代都市再開発期における公的空間の公共性と文化的実践による空間形成の都市間比較」(2004-2006年、一橋大学)、②現代都市再開発期の空間的隔離と社会的排除に関する研究―都市生活と諸制度の関係性―」(2007-2008年、東京大学)、③「新自由主義体制下における都市周縁層の空間的隔離と社会的排除に関する日米比較研究」(2009-2010年、法政大学)、④「ポスト新自由主義体制下における都市周縁層の社会的排除と処罰に関する国際比較研究」(2011-2014年、法政大学)の研究成果を基礎におき、現代都市再開発期における社会周縁層の空間的滞留と社会的排除との<社会-空間の動態的連関>を国際比較分析によって明らかにすることを試みた。 具体的に本研究では、1)国内都市部の非正規雇用ならびに失業者へのインテンシブなフィールドワーク調査、2)米国非正規滞在移民への現地労働追跡調査、3)社会周縁層を対象にしている国際的な社会学者との比較分析を計画的に実施した。その結果、13年間にわたり継続的に行ってきた『都市周縁層の国際比較社会学』の成果をまとめる集大成の土台を構築した。 とくに、空間的隔離の今日的手法である「ジェントリフィケーション」・「ゲイティッド・コミュニティ」の余波で都市の周縁へと追いやられ「単身低賃仮宿、路上生活」をする者たちの<社会層>の生活世界の分析と、第二に、都市周縁層の社会的排除に関する社会-政策過程分析を行った。
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Research Products
(2 results)