2017 Fiscal Year Annual Research Report
Burden and Satisfaction of people with chronic diseases who are engaging in face-to-face and online peer support activity
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26780303
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Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
米倉 佑貴 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (50583845)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ピアサポート / 満足感 / 負担感 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究ではソーシャル・ネットワーキング・サービスを利用したピアサポートやメールやビデオ通話システムなどインターネットを利用したピアサポートなど対面ではないピアサポートが広がり,ピアサポート活動が多様化している背景を考慮した上で,(1)ピアサポート提供者の負担感と満足感の関連要因を検討すること,(2)負担感や満足感がピアサポート提供者の心身の健康に与える影響を明らかにすることを目的として質問紙調査を行った. 国内で慢性疾患患者を対象としたピアサポート活動を実施している9団体に調査への協力を依頼し,団体を通じて団体のメンバー196名に郵送自記式質問紙調査を送付した.調査項目は属性として性,年齢,疾患や活動年数等を尋ねた.先行研究等を参考にピアサポート活動の満足感(「サポート活動は楽しい」等10項目,以下満足感),負担感(「サポート活動の仕事量が多い」等15項目,以下負担感)に関する項目を作成し尋ねた.健康状態は健康状態の自己評価,および精神健康度としてHospital Anxiety and Depression尺度(HADS)の不安サブスケールと抑うつサブスケールを用いた. 107名から回答があり,そのうち慢性疾患を持つ者103名を分析した結果,満足感,負担感と基本属性の関連では,年齢が低いこと,収入を伴う仕事をしていることが満足度の高さと有意に関連しており,配偶者がいることが負担感の高さと有意に関連していた.活動に関する特性と満足感,負担感の関連では,満足感に有意に関連する要因はみられなかったが,活動頻度が多い者,個別相談,団体の活動の企画,団体運営に関する事務に従事しているもので有意に負担感が高かった.健康度と活動に関する属性の関連では,団体の活動の企画に従事している者,負担感が高い者ででは有意に不安が高く,活動の満足度が高い者で抑うつ度が低かった.
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