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2017 Fiscal Year Research-status Report

精神保健福祉士がもつ就労イメージの変容プロセスと支援への影響に関する研究

Research Project

Project/Area Number 26780315
Research InstitutionUniversity of Kochi

Principal Investigator

稲垣 佳代  高知県立大学, 社会福祉学部, 助教 (70611987)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2019-03-31
Keywords精神保健福祉士 / PSW / ソーシャルワーク / 就労支援 / 精神障害者 / 価値
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、当初「精神障害者を一般就労へつなげるために精神保健福祉士が行う就労支援」を軸として研究計画を作成していたが、研究を進めるなかで自分自身の問題意識が「ソーシャルワーカーとして精神保健福祉士が行う就労支援」であることを再認識し、現在文献レビューに立ち戻り、研究を進めている。昨年度に引き続き、ソーシャルワーカーの価値に根差した就労支援を考えるうえで参考になる文献や、精神障害者への就労支援に関する文献、精神障害者の就労支援に影響を与える制度・政策の動向に関する文献のレビューを行った。
精神保健福祉士は国家資格者であり、その業務や支援は様々な政策・制度の影響を受ける。特に障害者自立支援法以降、障害者の「経済的自立」を推し進めることが重要課題とされている現在の制度・政策に対し、精神保健福祉士をはじめとするソーシャルワーカーがもつ違和感、ソーシャルワーカーとして就労支援の先に何を目指すのかについて、「自立」に関する概念の検討をはじめとして多くの言及がなされていることが文献レビューを通してわかってきた。
また、他の障害と比較して短時間の就労を希望することが多い精神障害者が、就労継続事業所等を利用しにくい状況が生じているのではないかという指摘がされている。平成30年度からは障害者総合支援法における報酬体系が変わり、平均工賃月額や平均労働時間で報酬が算定される仕組みになった。そのようななか、就労継続支援事業所でどのような状況が生じているのかについて、特に精神障害者が利用する事業所に焦点を当てて検討していく必要性があるのではないかと考える。ソーシャルワーカーの価値に基づく就労支援に、制度・政策がどのように影響を与えているのについても今後研究課題として取りくみたい。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

研究に係る問題意識を見直し、文献レビューに立ち戻って研究を進めているため、当初計画していたインタビュー調査等が実施できていない。当初の研究テーマや計画から方向性は違ってきてはいるが、これまでの研究により自分自身がもつ問題意識を再認識し、新たな研究課題をいくつか抽出することができている。

Strategy for Future Research Activity

これまでの文献レビューを整理するとともに、新たに見出した研究課題に係る文献レビューを進めていく。また、文献レビューだけでなく、現場で実践している精神保健福祉士にもヒアリングを行う。

Causes of Carryover

研究を進めていくなかで問題意識が明確になり、当初の研究テーマや計画から方向性を変え、文献レビューに立ち戻り研究を進めている。そのため、当初計画していたインタビュー調査等が実施できておらず、次年度使用額が生じた。次年度は、文献レビューだけでなく、就労支援の現場でどのような状況が生じているのか、精神保健福祉士にヒヤリングを行いたい。

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Published: 2018-12-17  

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