2014 Fiscal Year Research-status Report
DV担当支援者による二次加害防止のためのスーパービジョン体制
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26780325
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
野坂 洋子 法政大学, 現代福祉学部, 助教 (60550704)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | DV / 二次加害 / スーパービジョン / 支援者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、「ドメスティック・バイオレンス関連法に基づく担当支援者による被害者への二次加害防止策の構築」をめざし、国内外の支援者の二次加害行動や現象に焦点を当て、その支援者が所属する組織の方針や業務規定によるスーパービジョン体制がもたらす二次加害防止策の構成要素への影響性を考察し、効果的二次加害防止策の構図を創成する。 2014年度は、2014年6月10日~15日にニューヨークにあるDV被害者支援関連組織にてヒアリングの予備調査を実施してきた。DV被害者は貧困や障がい、疾患、子どもの障害・疾患等の多様な要因のためにDVのある状況から抜け出せないという背景がある。よってアメリカにおけるDV被害者が抱える困難要因への支援内容と支援体制について以下の施設・機関より情報収集を行った。①God's Love We Deliver:疾病・障がい・貧困等多様な生活困難を抱える人への食事提供を行う施設。②Project Renewal:ホームレス支援や精神障がい者への支援を行う施設。③New Alternatives for Children,Inc:疾病や障がいを持って生まれた子どもとその家族を対象にした支援を行う施設。④New York Asian Women's Center:アジア圏より移住した女性を対象にDV被害者支援を行う施設。 上記の中でも特に次年度の調査対象として、New York Asian Women’s Centerでの情報収集がとても有益であったため、次年度にはヒアリング調査の実施目的で訪れる予定となっている。 なお本ヒアリング調査実施に向けて、既に法政大学研究倫理審査の承認を得ている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本調査であるヒアリング調査に向けて予備調査を実施し、研究倫理審査も通過しているが、海外の最新の先行研究レビューについては十分にできていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで収集した先行研究レビューの内容を土台としつつ海外の最新の先行研究レビューを十分に行い、本調査実施の折には過不足なく情報収集ができるよう最善を尽くす。
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Causes of Carryover |
予備調査にご協力いただく予定になっていた施設・機関の都合上、アメリカでの予備調査時期が早まったことにより、当初予定していた国内外の最新の文献取り寄せ・購入費予算を予備調査の旅費に充当したため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
国内外の最新の文献の取り寄せ・購入を2015年度4月~10月にかけて行っていく。
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