2014 Fiscal Year Research-status Report
物語説得のプロセスモデルの構築-物語への移入に注目した検討
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26780338
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Research Institution | Shitennoji University |
Principal Investigator |
小森 めぐみ 四天王寺大学, 人文社会学部, 講師 (40706941)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 物語説得 / 移入 / 物語体験 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は物語説得に関する調査研究を1件、実験研究を2件行った。調査研究ではインターネットでのパネル調査を実施して、物語説得の被影響性の個人差と物語への移入の個人差、衝動性、休日の娯楽活動との関連などを検討した。この結果はアメリカ性格と社会心理学会で研究発表を行い、現在論文執筆中である。また、実験研究では主題プライミングが物語説得に及ぼす影響を検討したほか、IATを用いた物語説得研究の予備実験を行った。主題プライミングの実験は平成27年度日本心理学会にて発表予定である。また、IATを用いた予備実験については、平成27年度に引き続き実施し、本実験につなげる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度に予定していたレビュー論文の投稿が遅れているが、投稿準備はほぼ完了している。年間3回の研究実施はほぼ予定通りである。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27度は特に潜在測度を用いた物語説得の検討をすすめていく予定である。具体的には物語への移入と登場人物に対する同一視、主題や登場製品に対する態度の関連について検討するほか、物語が潜在態度にも影響を及ぼすのかどうかを主にIATを用いて実施予定である。加えて、平成26年度に実施した研究の論文投稿を予定している。余力があれば調査データをサンプルをしぼってとりなおし、物語説得の被影響性と物語の感情価について検討を行う予定である。
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Causes of Carryover |
当初予定していたよりも旅費がかからなかったため、差額が22933円生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
学会や研究会に積極的に出かけて情報収集に努める予定である。
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