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2017 Fiscal Year Research-status Report

地域活動参加と主観的well-beingをつなぐ心理社会的プロセスモデルの検討

Research Project

Project/Area Number 26780340
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

菅原 育子  東京大学, 高齢社会総合研究機構, 特任講師 (10509821)

Project Period (FY) 2015-03-01 – 2019-03-31
Keywords社会参加 / 主観的well-being / コミュニティ感覚 / ソーシャル・サポート / 近隣関係
Outline of Annual Research Achievements

(1)28年度末に実施した、首都圏近郊の住宅地の地域活動参加者、非参加者を含む一般住民を対象としたアンケート調査のデータを整理し分析を行った。昨年度登録した国際老年学会にて研究発表を行い、社会関係の生涯発達と心理的変化に関する研究を行っている海外の研究者との打ち合わせ、意見交換を行った。新しい分析では、ごく短い時間や1時間程度以内の活動、単発のイベントへの参加と、1回2-3時間を超える活動への参加とで、コミュニティ感覚に差が見られた。一方で、仕事の多忙や乳幼児がいること、健康状態が悪いことなど、参加を抑制する要因が、ごく短い時間の参加には抑制として働かず、多くの人にとっては単発やごく短い時間の参加が、地域活動への参加の第一歩になっていることが示唆された。平成30年度の学会発表や、学会誌への投稿準備を行った。
(2)地域活動に関わっている一般成人を対象としたインデプスインタビューの実施を平成28年度に続き実施した。合わせて現在地域活動を行っていない人へも対象を広げ、住んでいる地域への意識や地域環境への評価、近隣住民との関係性について掘り下げた。詳しいインタビューの完了したケースについて音声データのテープ起こしを行い逐語録を対象とした分析を行った。分析では、活動実施者と非実施者の比較を中心にして行い、分析を実施した。特に(1)の量的な調査で示唆された、「単発やごく短い活動への参加」のみに限られている人と「もう少し長い時間の参加」をしている人の、コミュニティ感覚や近隣住民との関係性の相違を探ることを目的にして、分析を進めた。
(3)首都圏近郊の住宅地にて新規の地域活動を立ち上げる活動に携わり、参与観察および活動参加者へのインタビューによって新規活動参加者の活動開始前後の地域社会や近隣づきあいに関する心理的反応、その変化について質的調査を実施した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

地域活動に新規参加する成人を対象とした追跡研究を行っているが、若年、中年層の十分な数の新規参加者を確保するには至らなかったため、調査の実施方法を見直した。そして、調査協力者の年齢にかかわらず活動に参加している人、していない人のインタビュー調査とその分析を行うこと、地域活動に新規参加した人については豊かなデータを得るために参与観察を実施し、インタビューを複数回行う形に変更した。さらに、新規参加からの変化を明らかにするには当初想定していた期間では不十分であることが見えてきたため、追跡研究を続けられるように追跡期間を1年半に延長し、長期にわたるケース分析が可能なように変更した。

Strategy for Future Research Activity

地域活動への質的調査を今後半年さらに続け、追跡開始から1年半にわたり社会関係および地域に対する意識が活動への参加を通していかに変化してきたかを詳細に分析する。
また、アンケートおよびインタビューの分析をさらに進め、論文を執筆するとともに、国内の心理学系および老年学系の学会に投稿、発表する予定である。

Causes of Carryover

当初予定していた量的な追跡調査を実施せず質的な調査に移行したことで、当初使用予定であった調査実施に関わる費用が未使用となった。次年度は、質的な調査を継続実施し、そのデータの整理と解析に関わる費用(物品費、人件費、その他)を使用すると同時に、地域活動実施者と非実施者を含むインターネット調査を二回実施し、活動頻度や継続期間による分析を行う。そのための費用としての使用を予定している。また、来年度はこれまでの研究成果を発表するために3つの国内学会への参加を予定しており、参加のための旅費としての使用を予定している。

  • Research Products

    (1 results)

All 2017

All Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] Diversity of social network and well-being: Examining its impact on older Japanese2017

    • Author(s)
      Ikuko Sugawara
    • Organizer
      21st International Association of Gerontology and Geriatrics World Congress
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2018-12-17  

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