2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
26780355
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
郷右近 歩 三重大学, 教育学部, 准教授 (00452219)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 18トリソミー / 発達 / 教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
18トリソミーは、ダウン症候群(21トリソミー)に次ぐ、発生頻度の高い染色体異常である。本研究では、18トリソミー児(1名)の発達過程について、約6年半にわたる縦断的追跡調査により得られたデータの解析を行った。前年度の平成26年度は、データベースの構築に主眼を置いた。対象児の発達に関する記述データ(4年分)のテキストファイル化を行った。平成27年度は、データベースを活用し、対象児の発達過程における様々な課題を明らかにした。まず、対象児が就学に至るまでの経過について、画像データの分析を行い、一般の方々・医療従事者・教育関係者などに向けた研究成果公表用の冊子を編集・制作した。先行研究では、当該疾患について1歳時の生存率が約一割などと報告されており、その発達過程や必要な教育的支援に関する知見は乏しいのが現状である。画像データ(写真)を時系列に整理し、出生から就学に至るまでの成長や、対象児の生活の様子、発達の過程を示すことで、18トリソミーの子どもが発達可能性を有する人間存在であることについて、保護者・医療従事者・教育関係者などに新たな認識を涵養することが期待される。あわせて、研究成果をまとめた書籍(2冊)の編集や、学会発表(日本特殊教育学会)などを行った。出生前診断に関わる議論が厳しさを増す状況において、18トリソミー児を発達可能性を有する教育の対象と示し得た点が本研究の意義であり、現代における重要性である。
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Research Products
(3 results)