2014 Fiscal Year Research-status Report
抑うつの軽減を意図した子どもから親へのサポートプログラムの開発
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26780378
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
板倉 憲政 岐阜大学, 教育学部, 助教 (20708383)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 親子 / サポート / 抑うつ / 自律性 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、以下の研究Ⅰと研究Ⅱの2つを実施した。 研究Ⅰでは、高校生を対象に、親から子どもへのサポートと子どもから親へのサポートの授受に着目し、Ryan & Deci(2000)の自己決定理論における3つの心理的欲求、(1)自律性への欲求、(2)コンピテンスへの欲求、(3)関係性への欲求との関連を調査する。主として親から子どもへのサポートと心理的欲求との間に正の関連が示された。しかしながら、子どもから母親へのサポートと自律性とコンピテンスへの欲求との間にも正の関連が見られた。 研究Ⅱでは、大学生を対象に、親子間におけるサポートの授受と大学生の独立意識および抑うつとの関連性を検討した。その結果、母親から青年へのサポートは依存と関連を持ち、青年から父親へのサポートは独立意識と関連を持っていた。また、青年から父親へのサポートは抑うつとの間に負の関連が見られた。一方で、青年から母親へのサポートは抑うつとの間に正の関連が示された。 以上のことから、今後は、父子関係と母子関係の差異に着目しながら、青年期の子どもが親に対して役立つような役割を通じて、子ども自身の抑うつ度を低減するといった新たな支援の方向性の構築を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査対象者の選定や分析に関しても十分に行えたため、本研究が目指す子どもから親へのサポートプログラムの開発に向けて順調に研究が進展していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度にあたる次年度では、高校・大学の家族を対象に、父親・母親・子どものペア分析を用いて、家族内のサポートの授受の関連性を明白化していく。加えて、家族内のサポート授受と子どもの抑うつとの関連性にも焦点を当てる。これらのデータを分析・解析を進めていく中で、本研究が目指す子どもから親へのサポートプログラムの臨床応用に向けた総括を行っていく。
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Causes of Carryover |
H26年度に子どもから親へのサポートプログラムに関する効果研究を行い、その結果を関連学会において発表する予定であったが、想定された結果とは違う結果も示されたので、その点を明白化する方向性で研究を進めたので、多少の計画の変更が生じたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
H26年度に子どもから親へのサポートプログラムに関する効果研究については次年度に行う予定であり、未使用額は平成27年度請求額とあわせて、その経費に充てることとしたい。
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