2015 Fiscal Year Research-status Report
認知症の鑑別診断に役立つ自発性瞬目パラメータの検討と評価法の開発
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26780388
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
澤田 陽一 岡山県立大学, 保健福祉学部, 助教 (50584265)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 自発性瞬目 / 認知機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
認知機能と自発性瞬目との関連を検討し、それらから認知症鑑別への応用可能性を見出すべく、まずはいくつかの予備実験により、自発性瞬目の各種パラメータの基礎データを取得し、同時に、それらと関連が見込める認知機能課題を実施した。今後は、引き続きデータを取得し、詳細な解析、特に今回初めて導入した瞬目変動に関する解析を進める予定である。瞬目変動は、R-R間隔から周波数解析を実施し心拍のゆらぎを詳細に評価する心拍変動変動解析を、自発性瞬目へ応用した新たな解析方法であり、従来の瞬目率の増減や瞬目開閉瞼時間等よりも多くの情報を得られるものと期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
初年度において、実験機器調達の遅延が生じ、全体の計画を大幅に見直したため。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題では、(1)自発性瞬目パラメータと関連のある認知機能の検討と、(2)認知機能課題中の自発性瞬目パラメータの変動の2点を検討する予定であったが、研究計画の見直しにより、上記(1)に限定して、研究を進めることとした。
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Causes of Carryover |
研究計画の遅延による学会発表・打合せに係る旅費が使用されなかったことや、予備実験に係る被験者費用がほとんど必要なかったため、残額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
残額は今後、成果発表や被験者費用に充当する予定である。
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