2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development and examination of Compute-based CBT program of social anxiety disorder
Project/Area Number |
26780398
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Research Institution | Musashino University |
Principal Investigator |
城月 健太郎 武蔵野大学, 人間科学部, 准教授 (50582714)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 社交不安症 / 認知行動療法 / 心理学的介入 / CCBT |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は,昨年度より継続して実施をしていたSocial Anxiety Disorder(SAD:社交不安障害)の個人面接の認知行動療法プログラムとインターネットにおけるCCBTプログラムについて,引き続き実施を進めた。また,関連する研究として,社交不安と援助要請に関する調査研究を実施した。141名の大学生を対象とした質問紙調査では,社交不安傾向と援助要請の関係が検討され,社交不安と援助要請の回避型との間に関連が認められ,高社交不安者が他者に援助を求めることが少なく,悩みごとを一人で抱える傾向にあることが示唆された。
介入研究に関しては,認知行動療法プログラムについては,これまでに15名のSAD症状を呈する心療内科を受診中の外来患者が参加し,そのうち13名が実施を終えた。CCBTプログラムについては,SAD症状を呈する心療内科を受診中の外来患者の7名が参加し,5名がプログラムの実施を終えた。
SAD症状を測定するLiebowitz Social Anxiety Scale(LSAS)日本語版(朝倉ほか,2002)について,群と時期(治療前と治療後)の2要因の分散分析を行ったところ,有意な交互作用と群の主効果は認められなかった。一方,時期の有意な主効果が認められた。各群の効果サイズ(Cohen's d)を算出したところ,認知行動療法プログラム群は,d=0.73であり,CCBT群はd=0.37であった。そのため,CCBT群は,一定の効果はあるものの,効果についてはCBT群のほうが高いことが示された。これらを踏まえ,CCBTプログラムの一定の有用性について明らかにされた一方で,個人面接型の認知行動療法と違いのある可能性についても示唆された。
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Research Products
(4 results)