2015 Fiscal Year Research-status Report
海馬局所ネットワーク回路におけるオシレーションメカニズムの検討
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26780411
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
鈴木 江津子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (60424313)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 海馬 / シータオシレーション / ガンマオシレーション |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は、アセチルコリン受容体の作用薬であるカルバコールを灌流投与することにより誘導されるシータオシレーションに関する予備実験を行った。 まず、マウス脳より急性海馬スライス標本を作製し、海馬CA3野より局所フィールド電位を記録し、低濃度のカイニン酸を灌流投与することでガンマオシレーションが観察されることを確認した。次にシータオシレーションを誘導するため、カルバコールの灌流投与を行ったが、安定に観察することができなかった。そこで、海馬スライス標本の厚さ、投与するカルバコールの濃度、灌流液の温度の各条件について検討を行った。先行研究と同様に、灌流液の温度は30℃から35℃が適当であることを確認した。投与するカルバコールの濃度については高濃度では一過性にオシレーション活動が誘導された後にオシレーション活動が見られなくなった。より低濃度ではオシレーションのパワー値が低いものの4 Hz前後のシータパワー値の増大が見られた。しかし、先行研究で報告されているようなシータオシレーション中に一過的に発生するガンマオシレーションは見られず、またシータオシレーションのパワー値も低かったことから、今後実験条件についてさらに検討する必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
シータオシレーションを誘導するための実験条件の検討に時間がかかり、予備実験の段階に留まってしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
シータオシレーションを効率よく誘導するための実験条件およびガンマオシレーションが同時に誘導される条件を検討し、シータオシレーション中に観察されるガンマオシレーションについて検討する。
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Causes of Carryover |
実験条件を決定するための予備実験に時間を費やしたため、購入する予定であった試薬の購入を見送った。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
昨年度購入を見送った試薬の購入を予定している。
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