2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26780454
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
林 寛平 信州大学, 学術研究院教育学系, 助教 (10726376)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 比較教育 / ICT政策 / 政策過程分析 / スウェーデン / シンガポール / アメリカ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、各国の教育におけるICT 活用の実態を国際比較によって整理し、先進的な政策を後押しする要因を明らかにすることを目的としている。特に、比較の対象としてスウェーデン、シンガポール、アメリカ、そして日本を取り上げることを計画している。2か年計画の1年目に当たる本年度は、各国における教育のデジタル化政策に関わるアクターを特定し、それぞれが政策形成に与えた影響と政策形成プロセスにおける相互の関係性を整理することを予定していた。研究の方法としては、主に文献調査と実地調査によって行い、実地調査では最新の情報やインフォーマルなトピックに関する情報を収集する計画を立てていた。 本年度の研究実績としては、7月にシンガポール国立教育研究所での聞き取り調査を実施することができ、主なアクターから聞き取りをすることができた。また、10月には平成27年度に実施予定だった訪米調査の一部が前倒しで実施できた。これにより、当初の予定よりも進展があったため、来年度に発表予定であった研究成果の一部を3月にスウェーデンで開催された北欧教育学会で発表することができ、さらなる研究の進展と深化が図れ、計画を大幅に進めることができた。 研究成果の公表については、学術論文誌への投稿が2本、国際学会で査読付き発表、分担執筆原稿2件、翻訳書1冊、報告書の分担執筆が2件、すでに入稿済みで、印刷中である。また、研究計画で記載したように、アウトリーチについても、研究室ブログによる情報発信やメディアへの寄稿等を通じて広く社会への成果の還元に努めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
7月にシンガポール国立教育研究所での聞き取り調査の際、研究協力者の協力を得て、主なアクターから集中的に聞き取りをすることができた。また、10月には来年度に実施予定だった訪米調査の一部が前倒しで実施できた。これにより、当初の予定よりも進展があったため、来年度に発表予定であった研究成果の一部を3月にスウェーデンで開催された北欧教育学会で発表でき、計画を大幅に進めることができた。また、成果の公表については、学会誌等の原稿依頼があったため、本研究と関連付けて成果の一部を当初より早く公表することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
計画の最終年度である来年度は、さらに研究を進めるとともに、成果の公表を積極的に行う。初年度の計画を上回る進展から、すでに多くの資料と情報が集まっており、今後はさらにその情報を吟味し、新しい知見の創出に注力したい。すでに9月にハンガリーで開催されるヨーロッパ教育学会では、発表の審査を通っている。これに加えて、6月の日本比較教育学会、3月の北欧教育学会等で発表の機会があるため、さらなる研究の深化に努めたい。
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Research Products
(7 results)