2015 Fiscal Year Research-status Report
国境と共生―在日アメラジアンの教育的ニーズに光を当てて―
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26780456
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Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
井手 華奈子 創価大学, 教育学部, 准教授 (30532444)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 平和教育 / トランスナショナル / 市民性 / マイノリティ / 国際平和政策 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究実績は以下のようにまとめられる。 第一に、国際会議において研究の中間報告をおこなったことがあげられる。4月にはアメリカ合衆国シカゴにおいて開催された国際会議、American Educational Research Associationに招へいされ、研究の中間報告を学会発表としておこなった。3月にはカナダのトロントで開催された国際会議、Philosophy of Education Societyにおいて特に研究手法にかかわる研究論文に対して指定討論者との立場から招へいを受け、論文発表をおこなった。 第二に、研究資料の収集があげられる。スタンフォード大学のフーバー研究所において写真資料を中心にアーカイブリサーチをおこなった。 第三に、論文の草稿の執筆があげられる。4月の国際会議での学会発表によって得られた批判的意見を踏まえたうえで、最終の研究論文へ向けての草稿の執筆を通年を通しておこなった。12月をめどに最終の研究論文へ向けての草稿にめどをつけ、諸方面からの意見を得た。それによって、最終年度の課題である最終論文の完成に向けての諸課題があきらかになった。 第四に、年度を通じて北米在住の研究者から、中間報告や草稿論文に対するの批判的な意見や最終的な研究論文を完成させるための諸課題に対するアドバイスを個人的に数多くうけることができた。第五に、最終年度の国際学会での発表へ向けてのプロポーザルの執筆にあたった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
中間発表として国際学会での発表をおこなうことができた。また、多くの北米の研究者に草稿に目を通してもらうことができて、個人的な研究討議を数多く行うことができた。数多くの質の高い研究討議をおこなうことができたことによって、現時点での論文の草稿の問題点を明らかになっているため最終の研究論文に向けての諸課題を明らかにした状態で最終年度を迎えることができるためおおむね順調に進展しているということができる。
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Strategy for Future Research Activity |
第一に、最終論文の執筆があげられる。すでに、草稿からの変更点や解決しなければいけない諸課題は明らかになっている。 第二に、学会発表があげられる。5月末に国際会議にプロポーザルを提出し、12月と3月に最終の学会発表をおこなう予定である。 第三に、最終の研究論文の投稿出版があげられる。12月の国際会議での発表に対する応答をふまえたうえで、国際学術誌への投稿を予定している。
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Causes of Carryover |
在外研究中の期間は、研究環境に大変恵まれていたため、書籍等の資料の購入や物品費を抑えることができた。また、大陸間の出張移動であったため、旅費が日本からに比べて安く抑えられたことがあげられる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
資料購入や資料の整理に関わる文具の購入、資料の収集のための出張、論文執筆に関わる校閲料、国際会議への参加費と旅費、研究の最終年度として研究協力者への助言に対する謝金などに使用する。
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Research Products
(2 results)