2016 Fiscal Year Annual Research Report
living together and national borders: Educational Needs for Amerasian in Okinawa
Project/Area Number |
26780456
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Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
井手 華奈子 創価大学, 教育学部, 准教授 (30532444)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 平和教育 / アメラジアン / 共生 / 教育哲学 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度における研究成果は以下のようなものであった。第一に、最終報告書を執筆するために、アメラジアンの子どもたちの現状と歴史について福祉の視点からの情報が必要になったことから、沖縄県内の児童相談所や児童福祉施設や関係者から収集をおこなった。第二に、それらの情報を参考にしながら、最終報告書を南洋州教育哲学学会の国際会議において学会発表をおこなった。それによってアメラジアンのような国境を超越した教育権を必要とする子どもたちの権利について広く議論を呼び起こすことができた。国際会議で得られた諸批判とアドバイスを念頭に置きながら最終報告書を国際学術誌に投稿し、発表する予定である。 最終年度であったため、最終報告書をまとめながら、同時に本研究を新しいステージに導くための問題点や課題を整理し、新たに構成しなおすことができた。それは、国境を超越するための「教育」を必要としている一体人は「誰」なのか、という問いによって集約された。ここまでの研究では、アメラジアンに視点を置き、彼(女)らの求める教育とは何かを模索してきたが、その要求に応じるために何らかの教育的アプローチを必要としていたのは、現在の状況に生きている大人たちであることに気がつくことができた。よって、本研究は、国境を越えうるための「共生の概念」は、アメラジアンの子どもたちが身に着けるべき能力である以上に、アメラジアンを取り囲んでいる大人たちにより積極的に教育的アプローチが試みられなければならないと結論した。
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Research Products
(1 results)