2014 Fiscal Year Research-status Report
保育カンファレンスが保育者の「同僚性」に与える効果の縦断的追跡研究
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26780462
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Research Institution | Hyogo University Junior College |
Principal Investigator |
黒澤 祐介 兵庫大学短期大学部, その他部局等, 講師 (40633631)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 保育カンファレンス / 同僚性 |
Outline of Annual Research Achievements |
26年度は保育カンファレンスをA市の5ヶ所の公立保育所で1年間で延べ15回、5ヶ所それぞれに差異のある方法を導入し保育カンファレンスを行った。保育カンファレンスの効果評価については、保育カンファレンス用の質問紙(良かった点、悪かった点の選択記述/自由記述/主観的な評価点の記載)を使用し、どのような形態の保育カンファレンスが保育所全体の同僚性を高めうるのかを評価した。 また、A市の全公立保育所に対しアンケート調査を2月に1回実施した。アンケート調査は「同僚性」に関する項目や保育者のソーシャルサポートに関する項目について行った。調査票には個人IDを付与し、年齢、経験年数等の保育者の属性/保育に対する満足度/保育での悩み/同僚性、相談、サポート状況/各種研修の状況/職場環境、等88項目を調査した。IDを付与した縦断的追跡調査の質問紙とリンクさせながら、保育カンファレンスが特にどのような保育士に対して有効か量的に調査をすすめている。 さらに、A市保育課およびA市保育所所長会と研究会を実施し、アンケートの内容および保育カンファレンスの進め方と評価について、意見交換を行い研究成果の確認と今後の研究方法について検討をすすめてきた。加えて、26年5月には、これまでの研究の中間報告や、今後の展望について日本保育学会において、自主シンポジウムを開催し、研究成果や保育カンファレンスの重要性についての普及、啓発活動も行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画に沿いながら、保育カンファレンスの実施、並びにアンケート調査を行えて来ている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も引き続き、保育カンファレンスの実施と、アンケート調査を行う。また、27年度には研究の中間報告をまとめ、学会報告を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
アンケート調査について、当初は26年度に2回の実施を予定していたが、調査対象保育所の都合により、1回の実施となったため繰越金が発生した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度に実施予定であったアンケート調査は、繰越金を使用して27年度に実施する計画となっている。
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