2016 Fiscal Year Research-status Report
地域参加型学校運営におけるサイレント・マジョリティの参加に関する比較研究
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26780464
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Research Institution | Heian Jogakuin(St.Agnes')University |
Principal Investigator |
平阪 美穂 平安女学院大学, 子ども教育学部, 助教 (80638180)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | コミュニティ・スクール / 学校運営協議会 / スコットランド / Parent Council / 保護者、地域住民の学校参加 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、地域参加型学校運営を目指し実現させるための制度としてのコミュニティ・スクールにおける学校運営協議会委員以外の保護者、地域住民に焦点を当て、国内外の比較を通して学校・保護者・地域住民の三者にとって有益な地域参加型学校運営のモデルを提示することが目的である。 本年度は、昨年度に引きつづき、京都市内の中学校における小中学校が一体となった学校運営協議会を対象とし、どのようにして地域住民の学校に対する理解が深まっていくのかを観察した。 海外の事例研究については、スコットランドにおける保護者への支援のあり方について論文にまとめ、保護者、地域住民の主体的な子どもの教育への参画を進めていくためには、保護者や地域住民をともに教育を行うパートナーとして位置づけ、彼らの立場に立った支援や研修プログラムの立案、保護者や地域住民のネットワークの拡充、整備が必要であることを指摘した。(「コミュニティ・スクールへの支援のあり方について ―スコットランドの保護者協議会を事例にして」『日英教育研究フォーラム』No.20、pp.165-176) また、海外調査を実施し、スコットランドにおける保護者協議会への支援を行うSPTCの年次総会に参加し、取り組みの現状を把握することができた。昨年度より開始されたPartnership School Scotlandプロジェクトにも進展があり、成果が現れてきていることが確認された。また参加する保護者や関係団体から、多様な人々を子供の教育に参加させる際の課題について意見を聞くことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成28年度は、所属の変更があり、研究環境の大幅な変化に対応することが難しく、研究に遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、国内外の地域参加型学校運営について補充調査を行い、研究を取りまとめ公表できるよう取り組んでいく。
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Causes of Carryover |
平成28年度に所属の変更に伴う研究環境の大幅な変化があり、当初の予定通り研究を行うことが困難であったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
前年度に不十分であった現地調査を行うことで研究費を支出する予定である。
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