2015 Fiscal Year Research-status Report
社会人の留学振り返りから検証するグローバル人材再定義と留学支援体制の強化
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26780477
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
岩城 奈巳 名古屋大学, 国際機構, 教授 (50436987)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 交換留学 / 留学の効果 / 社会人と留学 |
Outline of Annual Research Achievements |
在学中、何らかの形で留学(特に交換留学)を経験した社会人(本学卒業生)を対象に、留学経験が社会に出てから及ぼす影響についての調査を本研究では進めている。今年度は昨年度実施したシンポジウムをさらに規模を大きくして開催をする予定であったが、卒業生と日程で折り合いがつかず、次年度にシンポジウムを持ち越すことになった。しかし、留学した学生の渡航前と渡航後のperceived competence についての調査をし、学会発表をhttp://www.hiceducation.org/index.phpにてThe Effect of Long-term Study Abroad on Self-confidence among Japanese University Students: A Pilot Studyと題しておこなった。結果、渡航前と渡航後では、ほぼすべての設問(12問中9問)で有意差を見ることができ、特にSpeak in public to a group (about 30 people) of strangersなど、知らない人の前で話す時などに自信をつけたことが判明した。これら経験は社会人になり、上司や同僚など組織上でも役立つことは明白であり、さらに対外にも有効に作用することは明らかである。最終年度はシンポジウムを実施するのと同時に、在学生で留学決定者に対し、社会に出てから留学がどのように役立っているか、渡航前に考えさせるワークショップを開催することが決定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
先に述べたように、シンポジウムを規模を大きくして開催する予定だったが、日程の面で調整をすることができなかったため、学会発表をおこなった。次年度シンポジウムを開催する。
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Strategy for Future Research Activity |
まず、4月にワークショップを開催する。このワークショップは留学を経験した社会人と在校生で留学が決定している学生をいくつかのグループにわけ、渡航前から経験がどのように活きるのか意識させる目的がある。さらに、前年度開催できなかったシンポジウムの準備に向けて着手する。
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Causes of Carryover |
今年度開催予定だったシンポジウムを開催することができなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
新年度にワークショップ及びシンポジウムを開催する。
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