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2015 Fiscal Year Research-status Report

物語テキストを協働的に読み深める授業についての研究

Research Project

Project/Area Number 26780490
Research InstitutionGunma University

Principal Investigator

濱田 秀行  群馬大学, 教育学部, 准教授 (70627538)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2018-03-31
Keywords物語 / 読みの深まり / 視点
Outline of Annual Research Achievements

協力校(公立小学校3校と附属小学校)において継続的なフィールドワークを行い,授業観察・インタビュー調査によってデータを採集した。100時間を越える授業事例のデータの一部については文字起こしを行い,授業における物語についての読みの深まりについて授業実践者と議論を行うとともに,分析・考察を進めている。この内容については平成28年度中に論文化する予定である。
また,平成26年度までに採集したデータに基づき,物語を協働によって読み深める授業事例を分析・考察した研究を論文としてまとめた。物語の出来事を多面的に意味づける読みの深まりが教室において協働的に達成される過程について記述・説明を行った。この論文については年度末に学術誌に投稿済みである。
さらに,物語について読者が読みを深める過程についてのモデル構築を進めた。文学教育研究,認知心理学等における物語の読みについての知見を整理し,それらについて批判的な検討を行った。その結果,文学体験を伴うような物語の読みの深まりを捉えるために,虚構世界の出来事を単位とすべきことを見出した。さらに,その出来事についてのイメージの精緻化が,登場人物に“なる”こと(登場人物への視点設定)による登場人物の内面についての理解と,状況に登場人物を置いて“見る”こと(語り手/読者としての視点設定)による出来事の理解の相補的な関係の中に生じるというモデルを見出した。この研究については,平成28年5月に学会において報告する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

物語を読むことにかかわる理論的な検討と授業事例データの収集,ならびに分析,ともにおおむね予定していた計画の通り進んでいる。

Strategy for Future Research Activity

平成28年度以降もフィールドワークを行うとともに,事例データの分析を進め,論文化を図っていく。

Causes of Carryover

年度末に研究上,急を要する物品がなかったため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

28年度の助成金に加え,必要な物品の購入や旅費として使用する。

URL: 

Published: 2017-01-06  

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