2014 Fiscal Year Research-status Report
地域をフィールドとした市民性の育成に関する基礎的研究
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26780508
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
本多 千明 武庫川女子大学, 文学部, 講師 (20454697)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 市民性 / シティズンシップ / 社会参画 / 地域 / 子ども |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、『地域をフィールドとした市民性の育成に関する基礎的研究』と題して、日本におけるシティズンシップ教育に関する政治学、行政学、教育学における理論的整理を行い、学校と地域社会との連携の取り組み活動における社会科教育で育成すべき市民性の(シティズンシップ)育成について論証することを研究目的とする。そのために、市民と行政や学校が連携して行っているいくつかの事例を取り上げ、社会のさまざまな事象や課題に対して、如何に解決すべきなのかを考え、積極的に行動できる教育活動のあり方についての検討を行った。 小学校の社会科が最終的に目指していることは、「よりよい社会の形成に参画する資質や能力の基礎を培うこと」であり、社会参画や社会形成の基礎の育成を目指すものである。より良い社会をつくるためには、行政や企業などに任せるのではなく、社会の課題をどのように解決すればよいのかを考え、よりよい社会づくりのために積極的に行動することが求められている。そのため、学校教育では、単に知識を詰め込むだけの画一的な教育ではなく、地域社会に参画し地域住民との交流などを行うことを通して、社会に参画する能力の育成が求められているのである。本研究では、日本における市民性教育の実践を検証することにより、市民性(シティズンシップ)の涵養を目指した社会参加学習に関する事例収集を行った。 平成26年度は、市民と学校が連携して実践型環境体験学習を展開している具体的な事例を取り上げ、研究発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
資料収集や研究発表などについては、当初の計画通り、順調に進んでいる為。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策としては、日本における取組みだけではなく、英米における理論展開や教育実践などの比較検討を通じて、日本における市民性教育の実践を検証し、社会参加学習について実証的に考察することが挙げられる。
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Causes of Carryover |
使用額が生じた理由は、次年度に購入したい機器があったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
ノートパソコン1台購入予定。具体的な使用計画は、調査研究や研究発表を行う場所にへ携帯し、より研究進捗をスムーズに行う為。
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Research Products
(3 results)