2014 Fiscal Year Research-status Report
視覚障害教育の専門性に立脚した支援システムとその実現条件
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26780521
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
宮内 久絵 筑波大学, 人間系, 助教 (40530986)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 視覚障害 / イギリス / インクルーシブ教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日本において、視覚障害教育の専門性に立脚した支援モデルを提案するための基礎的研究である。視覚障害児の支援システムが充実したイギリスに焦点をあて、そのシステムの実現条件を、歴史的検討と実態調査という2つの手法を用いて多面的に明らかにすることを目的とした。26年度はイギリスの中でも通常学校で学ぶ視覚障害児に対し質の高い支援体制が構築されている地域である、オールダム市・オールダム教育当局を訪問し、実地調査を行った。 イギリスでは、視覚障害は「高い専門性を必要とする低発生頻度ニーズを有する障害」とされ、専門家の確保や支援の提供を、ある程度広範囲に行政レベルで計画する必要があると理解されていた。全国にある152の教育当局のうちほぼすべてに視覚障害児のための支援センターが設置されていることが分かった。 オールダム教育当局では、通常学校で学ぶ視覚障害児へ質の高い支援を提供するため、同当局が運営する視覚障害支援チームが中心的役割を担っていた。巡回指導教員はもちろんのこと、視覚障害児と最も多くの時間を過ごすTAも視覚障害支援チームによる研修を受け、ある一定の専門性を有していた。通常学校に年少の全盲児が在籍する場合には、視覚障害支援チーム所属のTAを派遣するなど、専門性の確保を重視していた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度はイギリスにおける通常学校で学ぶ視覚障害児への支援体制を明らかにした。2週間滞在し、現在の法制度を文献及びインタビュー調査を通して明らかにしたほか、国内でもその支援の質の高さで知られるオールダム地方当局の視覚障害支援センターを訪問し、支援の実態を視察した。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度は文献研究に基づき、支援システムが構築された経過、その際に生じた議論等を明らかにする予定である。26年度のイギリス訪問の際に多くの資料を入手できたため、27年度は主にこれらの資料を活用する予定である。必要に応じてイギリスに出向き資料収集を行う。
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[Presentation] 英国の制度2014
Author(s)
宮内久絵
Organizer
独立行政法人国立特別支援教育総合研究所
Place of Presentation
国立特別支援教育総合研究所(神奈川県横須賀市)
Year and Date
2014-12-19 – 2014-12-19
Invited