2016 Fiscal Year Annual Research Report
Survey of active solar-type stars with the wide-filed photometric observations and archival data
Project/Area Number |
26800096
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
前原 裕之 国立天文台, 岡山天体物理観測所, 専門研究職員 (40456851)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 光赤外線天文学 / 恒星物理学 / 恒星黒点 / 恒星フレア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、活動的な太陽型星として強いX線放射を示す近傍の明るい太陽型星のサンプルについて、広視野自動サーベイシステムによる測光観測と高分散分光観測を行い、自転周期分布や黒点の長期変化の観測的研究を行った。この他、ケプラー宇宙望遠鏡のデータを用いて、高い磁気活動性を示す太陽型星の巨大黒点とスーパーフレアの関係について統計的研究を行った。 強いX線放射を示す明るい太陽型星の研究では、広視野自動サーベイシステムによる測光観測と岡山188㎝望遠鏡による分光観測の両方を行い、活動的な太陽型星のサンプルには、自転速度が速い天体だけでなく太陽と同程度の自転速度の天体も含まれることを明らかにした。この結果は太陽と同程度の自転周期を持つ天体でも活発な磁気活動を示すことを示唆する。 ケプラー宇宙望遠鏡のデータを用いた研究では、(1)太陽型星における巨大黒点・フレアと自転周期の関係、(2)巨大黒点のサイズ分布、(3)黒点サイズごとのフレア発生頻度分布に関して統計的な研究を行った。(1)に関しては、自転周期が短い(約12日以下)の天体では黒点の最大サイズは自転周期によらず一定で太陽半球面積の5%となるものの、自転周期が長い(約12日以上)天体では自転周期が長くなると黒点の最大サイズが減少することが明らかとなり、太陽と同程度の自転周期の天体においても太陽半球面積の1%程度の面積の黒点を持つことが分かった。(2)、(3)に関しては、太陽型星の巨大黒点・スーパーフレアの統計的性質を太陽の黒点・フレアの統計的性質と比較研究を行った結果、太陽型星の巨大黒点・スーパーフレアの関係は、太陽黒点・フレアの関係の延長線上に位置し、フレアの発生頻度はおおむね黒点面積に比例することが明らかとなった。これらの結果は太陽型星の巨大黒点・スーパーフレアは太陽の黒点・フレアと同じ物理過程で生じていることを示唆する。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Starspot activity and superflares on solar-type stars2017
Author(s)
Maehara, H., Notsu, Y., Notsu, S., Namekata, K., Honda, S., Ishii, T., T., Nogami, D., and Shibata, K.
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Journal Title
Publications of the Astronomical Society of Japan
Volume: 印刷中
Pages: 印刷中
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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[Journal Article] Spectroscopic observations of active solar-analog stars with high X-ray luminosity, as a proxy of superflare stars2017
Author(s)
Notsu, Y., Honda, S., Maehara, H., Notsu, S., Namekata, K., Nogami, D., and Shibata, K.
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Journal Title
Publications of the Astronomical Society of Japan
Volume: 69
Pages: id.12 (31 pp.)
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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