2014 Fiscal Year Research-status Report
Resummation of nonglobal logarithms in Higgs production
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26800135
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
八田 佳孝 京都大学, 基礎物理学研究所, 准教授 (00512534)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | Resummation in QCD / Nonglobal logarithms |
Outline of Annual Research Achievements |
研究目的で述べたように、LHCでのjet veto入りのヒッグス生成断面積に現れるNonglobal logarithmの計算に向けて、オランダでポスドクをしている植田氏、京大大学院生の萩原氏と八田の3人で共同研究を行った。まずは、植田氏が以前の八田との論文で開発したランジュバン方程式の数値計算コードを萩原氏に修得させた。そして、ヒッグス計算にとりかかる前段階として、hemisphere jet mass distributionと呼ばれる電子陽電子消滅での観測量に対するNonglobal logの寄与の計算に着手した。これによって計算コードの汎用性をテストすることができ、結果はそれ自体独立な論文に値すると考えている。hemisphere jet mass distributionはこれまでカラーの数が無限大の場合にresummationが行われており、カラーの数が有限の場合にはfixed orderの計算しかできていなかった。今回我々が初めてカラーの数が有限の場合にall-orderでresummationを行うことになる。数値計算は、発散するスダコフ因子をNonglobal logの寄与から分離するという予想外の困難にみまわれたが、発散の正則化とランジュバン発展方程式の改良によって問題を克服することができた。またヒッグスの計算に関しては、手計算でできる部分を実行し、グルオン融合とベクトルボソン融合それぞれに関するソフトグルオン放射の振幅をウィルソンラインの積で表すことに成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していたヒッグス過程の計算とは別に、これまでの手法の応用としてhemisphere jet mass distributionを計算するという新たな研究テーマを見つけることができた。また、この研究は新しく指導することになった学生の教育にも役に立っている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、hemisphere jet massに関する数値計算を進めており、独立した論文として発表することを目指している。それと並行してヒッグス+jet veto断面積の数値計算パートをグルオン融合とベクトルボソン融合の場合にそれぞれ遂行し、有限カラー数でのveto断面積を計算する。また、ランジュバン方程式における揺らぎの効果と平均場近似の破れを定量的に議論する。
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Causes of Carryover |
国内研究会参加のための旅費として使用することを計画していたが、残高が不足していたので別予算に切り替えたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究会における成果発表と、オランダから植田氏を招へいするための旅費、滞在費に使用する。
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Research Products
(1 results)