2017 Fiscal Year Annual Research Report
Study on the acceleration and loss of ring current ions using multiple spacecraft in the inner magnetosphere
Project/Area Number |
26800257
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
桂華 邦裕 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (10719454)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 磁気嵐 / 地球内部磁気圏観測 / 酸素イオン加速と供給 / データ解析ソフトウェア開発 / Van Allen Probes衛星 / 国際情報交換 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、交付申請書の「研究と目的」に記載した課題①と②について、「研究実施計画」に記載した手法で実施した。2016年12月20日に打ち上げられ、2017年3月24日に定常運用を開始した「あらせ」衛星に搭載されているMEP-i粒子検出器によって計測された中エネルギー帯イオンの微分フラックスデータを用いた。
あらせ衛星がこれまで観測した6つの磁気嵐の主相と初期回復相における、水素および酸素イオンのエネルギー密度の空間分布を調べた。次に、エネルギー密度に対してどのエネルギー帯が多く寄与しているか、各粒子種について調べ、その「寄与エネルギー帯」が地心距離にどのように依存するか調べた。その結果、水素イオンの寄与エネルギー帯は、深内部磁気圏(L値が4~5以下)では20-80 keV、静止軌道付近(L値が4~5以上)では40-100 keVであった。また、酸素イオンの寄与エネルギー帯は深内部磁気圏では水素イオンと同じであったが、静止軌道付近では60-150 keVであった。この寄与エネルギー帯の質量依存は、サブストーム活動などに伴い酸素イオンが効率的あるいは選択的に加速を受け、内部磁気圏圧力増加に影響を与えていることを示唆している。実際、磁気圏近尾部においてO+のフラックスのみが急増する現象も確認されている。
昨年度までに実施した研究の成果も合わせて、国内学会や国際学会での招待講演および海外の研究所でのセミナー等で発表し、リングカレントイオンのダイナミクスについて国内外の研究者と議論した。
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Research Products
(7 results)
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[Presentation] Oxygen impulsive energization during the storm main phase and its contribution to the ring current buildup2017
Author(s)
K. Keika, K. Seki, Y. Miyoshi, M. Nose', L. J. Lanzerotti, D. G. Mitchell, M. Gkioulidou, A. Gerrard, H. Spence, B. A. Larsen, J. W. Manweiler
Organizer
JpGU meeting 2017
Int'l Joint Research