2015 Fiscal Year Research-status Report
物体運動と連成させた振動平板まわりの空力音の直接計算
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26820044
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
横山 博史 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (60581428)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 移動物体まわりの流れと音の直接計算 |
Outline of Annual Research Achievements |
○本研究の数値計算に用いられるVolume Penalization法を用いた, 実際の楽器まわりの流体と音の直接計算の結果が著名な雑誌であるJournal of Acoustical Society of Americaに掲載された. ○振動平板まわりの流れについて, 数値計算と実験を実施し,その比較検討を行い,数値計算における高精度化を行った. 具体的には, 物体部領域が動き,数値計算の格子をまたぐ際に滑らかにマスク関数が変化するよう, 重み関数を用いることとした. 得られた手法を基に,振動するリードまわりのサクソネットまわりの流れと音の直接計算を行い,楽器から発生する共鳴音が予測可能であることが確かめられた. ○回転物体まわりの音を予測するため, 前述のVP法を線形オイラー法に基づいた数計算コードを構築した. 回転円柱を対象とした音の予測を試み、問題点を明らかにした.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
基本的な計算コードの構築は完了しており,解決すべき問題点も明らかになったため. また,検証に必要な実験結果も得られている.
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Strategy for Future Research Activity |
振動平板に関しては,実験と計算のより詳細な比較が必要である. 実際のリードを有する楽器においては,実験で得られている振動モードを計算で再現できるよう,コードの修正および検証が必要となる. 回転物体まわりの計算に関しては,実際のファンに適用可能性を探る. 音響計算手法に関しても検討を進めより高精度な手法を構築する.
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Causes of Carryover |
物品を当初予定より安価に抑えることができたため.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度の実験設備・研究成果発表の費用として利用する.
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