2014 Fiscal Year Research-status Report
新規エアロマグネティックセルを含む動的システムの機械力学特性の制御に関する研究
Project/Area Number |
26820074
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
大田 慎一郎 岡山県立大学, 情報工学部, 助教 (90550393)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | エアロマグネティックセル / 振動特性 / 周波数応答 / 加振実験 |
Outline of Annual Research Achievements |
エアロマグネティックセルの機械力学特性を解明するため、磁場を制御可能で低周波数帯域で加振可能な振動測定システムを構築した.システムは磁場制御システム、制御対象物、マグネティックセル(磁気粘性流体を含むセル)、加振システム、計測システムで構成されている. このシステムを用いてマグネティックセルにおける動的特性と磁場の関係の明確化するために振動測定実験を行った.その実験結果(松原ら、2015)から磁場を0~71mTに変化させた場合に共振周波数は約30~60Hzの間で変化することがわかり、マグネティックセルの振動特性が明らかとなった. さらに、マグネティックセルを一自由度のバネ-マス-ダンパ系でモデル化を行い機械力学的パラメータの同定を試みた.その解析結果から(松原ら、2015)周波数応答において共振周波数は一致したが、ピーク点に誤差が生じることが確認され、精度向上のためにモデルの改良が必要なことが明らかとなった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
事前に計画していた①磁場を制御可能な振動測定システムの構築、②マグネティックセルにおける動的特性と磁場の関係の明確化、が完了し、80%が計画通りに達成している. 当初では平成26年度に計画していた③エアロマグネティックセルにおける動的特性、磁場、空気圧の関係の明確化、を実施予定であった。 しかし、平成27年度以降に計画していた④マグネティックセルのモデル化と機械力学的パラメータの同定、を優先的に実施する方が効率的に研究推進できることがわかり、計画の順序を変更し、実施している.
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度以降の計画である④マグネティックセルのモデル化と機械力学的パラメータの同定、を優先的に完了させる. 次に、平成26年度の計画である⑤エアロマグネティックセルにおける動的特性、磁場、空気圧の関係の明確化、を実施する. その後、⑤の結果に基づき、平成27年度以降の計画である⑥エアロマグネティックセルのモデル化と解析システムの構築、を平成27年度中に達成する予定である.
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Causes of Carryover |
効果的に研究を推進するため平成26年度と平成27年度研究計画の修正し,エアロマグネティックセルの測定実験を平成27年度に実施するように計画を変更している.これにともない,測定実験で必要な部材等を購入予定である.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
測定実験で必要となる空気圧制御装置,加振実験で必要となる治具や加速度センサ等を平成27年度に購入する予定である.
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Research Products
(1 results)