2015 Fiscal Year Annual Research Report
飛び移り座屈を利用したMR駆動型カプセル内視鏡システムの開発と評価
Project/Area Number |
26820085
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
山田 篤史 滋賀医科大学, バイオメディカル・イノベーションセンター, 特任助教 (40534334)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 弾性メカニズム / 閉ループ構造 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年に提案した簡単な弾性構造を利用して繰り返しの屈曲運動が可能な提案機構を,カプセル内視鏡や医療用細径カテーテルに利用できるサイズにまで小型化した試作機を開発した.これは,駆動部分が直径約0.41mmのループ構造であり,復元力を伴う柔軟性と加工性を考慮してβチタンにて制作した.開発した小型弾性機構の有用な応用先として先端を自在に屈曲可能なマイクロカテーテルを提案し,試作機および人工血管を用いたファントム実験,ウサギを用いた動物実験をおこない,駆動性能を確認した.成果発表として国内会議4件(第33回日本ロボット学会学術講演会,第24回日本コンピュータ外科学会大会,第75回日本医学放射線学会総会,イノベーションジャパン2015)をおこなった.日本ロボット学会学術講演会での発表は高く評価され,論文特集号への推薦を受けた.日本コンピュータ外科学会大会での発表は推薦演題に選ばれた.また,本研究課題を含む招待講演を1件(文部科学省がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン採択事業がんプロ国際シンポジウム)をおこなった.さらに,大学内センター通信への寄稿,第32回滋賀医科大学シンポジウムでの発表をおこなった.シンポジウムでは審査員特別賞を受賞した.論文は2本投稿し(日本ロボット学会誌,日本コンピュータ外科学会誌),ともに条件付き採録判定を受けている.提案機構の有用性は高く,申請特許をもとにした医療機器開発に関して,現在国内2社,国外1社と事業化を協議中である.昨年度申請した特許をベースに,もう一つの特許申請の準備を進めている.
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