2015 Fiscal Year Research-status Report
熱アシスト記録用巨大一軸結晶磁気異方性を有するCoPtRhグラニュラ媒体の開発
Project/Area Number |
26820109
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
日向 慎太朗 東北大学, 工学(系)研究科(研究院), JSPS特別研究員(PD) (20633960)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | Co基合金薄膜 / 積層欠陥 / 原子層組成変調構造 / グラニュラ構造 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,次世代の超高密度磁気記録媒体用の,記録層の材料開発にある.具体的には熱アシスト型記録方式に対応した巨大な一軸結晶磁気異方性を有するCoPtRhグラニュラ薄膜の実現を目指す.申請者が見出した積層欠陥の定量評価法を利用して得た材料知見「価電子則」を基にCoPt基合金結晶粒の結晶構造の一軸性を向上させる材料組成および成膜プロセスを確立する. 申請研究では, 熱アシスト型磁気記録方式に対応する媒体のため,高Kuかつ低Tcを実現するCoPt合金薄膜の作製を目指す.具体的には,まずCoPt合金薄膜中に形成される積層欠陥の低減するプロセスについて確立し,更にPt poor原子層とPt rich原子層との多層原子層構造である原子層組成変調構造を実現する基板加熱条件について検討し,高Ku化を図る.最終的には探索した合金材料および作製プロセスを実際の磁性結晶粒-酸化物グラニュラ薄膜へ適用し,高Ku結晶粒とグラニュラ構造との両立を図る. 平成27年度においては,グラニュラ化を図る際の問題点明確化のため,CoPt合金に対し添加した酸化物種がCoPt合金の原子層組成変調構造におよぼす影響について確認を行った.その結果,Si系の酸化物種においてはSiのわずか5%程度の導入によりCoPtの原子層組成変調がほぼ消失したことから,著しく原子層組成変調を阻害することが判明した.一方,Cr系の酸化物種においては10at%ほどの導入でも原子層組成変調が残存することが判明した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
CoPt合金のグラニュラ化を図る際に適切な酸化物種を明確化できたため.
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Strategy for Future Research Activity |
グラニュラ化における添加酸化物種について,複合酸化物を用いた場合に酸化物種がCoPt基合金の原子層組成変調構造に及ぼす影響について検討する.
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Research Products
(2 results)