2015 Fiscal Year Annual Research Report
簡便な行動観測で収集したアンビエント情報に基づいた作業支援環境の構築
Project/Area Number |
26820170
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Research Institution | Konan University |
Principal Investigator |
梅谷 智弘 甲南大学, 知能情報学部, 准教授 (10397630)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 空間知能化 / アンビエント情報処理 / モデリング / 変化検出 / 作業支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題では,人やロボットによる簡便な行動観測の結果を用いて,構造化された情報を知的環境(知能化空間)によって,作業を行う人に情報面からの適切な支援を行う手法の構築を目的としている. 平成27年度では,状況に応じて構造化された情報を提示できる作業支援環境を構築するために,特に,モデルの再生や提示に必要となるアンビエント情報のモデリング手法について研究を行った.具体的には,1) 画像と距離情報を利用した三次元地図生成手法,2) 無線LAN信号強度の変化点検出を利用した状態変化検出手法,3) 簡便なセンシング手法による搭乗型インタフェースの動特性計測 について研究を進めた. 画像と距離情報を利用した三次元地図生成では,三次元レーザレンジファインダを用いた地図生成,空間のモデリング手法について検証した.無線LAN信号強度を利用した状態変化検出手法では,カメラによる空間情報処理を利用したパラメータチューニング手法,および,検出結果の解析,解釈を行い,本手法による検出手法の可能性,有効性を確認した.また,搭乗型インタフェースでの動特性計測では,基礎的なシステムを構築し,操作系全体を制御するために必要なデータ収集手法の可能性,および,本課題の展開例である社会的センシングの可能性を見出した. 以上の結果をとおして,モデルの再生や提示に必要となるアンビエント情報のモデリング手法に関する知見,および,作業者を含めた知的環境を積極的に制御するためのモデリング手法の可能性,有効性を確認した.
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