2016 Fiscal Year Annual Research Report
A hydrological approach to developping catchment-scaled riverine integrity model
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26820196
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
糠澤 桂 宮崎大学, 工学部, 助教 (20725642)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 水文モデル / 生息場適性指数 / 底生動物 / ROC / 分類群数 / Youden’s index |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度には27年度までに宮城県名取川流域において分布型流出モデルと生物観測データを用いて構築された河川生物の生息場適性指数(HSI)モデルとそれを用いた種多様性予測モデルの改良を行った.27年度までに開発されていた41分類群の底生動物のHSIモデルの評価基準を複数(AUC:Area Under ROC Curve,Pearson積率相関係数)設定してモデルの検討を行った.また種多様性予測モデルでは,生物分類群数ごとのHSI(0~1,1が適性高い)に一定の閾値を設定してその閾値以上ではその分類群が存在するとして分類群数を計算する方法と,HSIを用いてShannon-Weiner多様度指数を計算する方法を用いていたが,平成28年度においてこれらの検証を行った結果,良い再現性は得られなかった.その後,複数手法により構築されたモデルのうち,最も精度の高い41モデルを採用し,分類群数モデルについて閾値をROC Curveに基づいて分類群ごとに定義するYouden’s Indexを用いることで,新たに分類群数を計算した.その結果,モデルにより予測された分類群数は流域の上流から下流までに渡り観測された(45地点)底生動物分類群数と有意な正の相関を示した(P<0.05).これにより,流域規模での河川底生動物種多様性予測が可能となった.本結果は国際科学雑誌に現在投稿中であり,第51回日本水環境学会にて研究発表を行った.また,平成27年度までに得られた本研究課題に関連する成果を国際科学誌上で発表し,学会(e.g., 第71回土木学会年次学術講演会,第20回応用生態工学会等の国内学会)にて発表した.
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Research Products
(19 results)