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2014 Fiscal Year Research-status Report

透水・脱水工法を行ったコンクリートの中性化予測モデルに関する基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 26820241
Research InstitutionHiroshima Institute of Technology

Principal Investigator

坂本 英輔  広島工業大学, 工学部, 助教 (40583539)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywordsコンクリート / 真空脱水処理 / 屋外暴露試験 / 中性化 / EPMA
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は,透水・脱水工法を行ったコンクリートについて,これまでに応募者が提案した改良型透水・脱水モデルを拡張し,その中性化を予測するモデルを構築することである。
初年度である当該年度は,まず,2002年12月12日に促進中性化試験と暴露試験を開始したコンクリートの中性化特性に関する比較実験の継続として,2014年に暴露試験体の暴露期間12年の中性化深さの測定を行い,中性化速度係数を算出した。そして,促進中性化試験と暴露試験から得られた中性化速度係数の関係を明らかにするとともに,中性化速度係数とセメント水比の関係を求めた。その際,当初計画していなかったEPMA(Electro Probe Micro Analyzer)による面分析を行い,面分析の結果と中性化深さの測定結果についても比較を行った。以上の実験結果を取りまとめ,成果報告を行った。
次に,真空脱水処理工法によるコンクリート供試体(500mm×500mm×高さ180mm)を作製し,供試体から抜き取ったφ50mmコアを用いて促進中性化試験を開始した。現時点では,材齢1週および1ヶ月の中性化深さの測定が終了しており,それらの実験結果より,想定より中性化の進行が遅いことが分かった。そこで,当初計画していた真空脱水処理時の間隙水圧分布から脱水量を算出してセメント水比を推定するのではなく,セメント協会法による硬化コンクリートの調合推定を行うことで,極表層からの詳細なセメント水比分布を明らかにし,より精度の高いモデルの構築を目指すことにした。当該年度は,次年度に向け,セメント協会法によるコンクリートの調合推定に必要な化学薬品や器具などのリストアップなどの下準備を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

交付申請書に記載した研究実施計画通り,促進中性化試験と暴露試験の比較実験の結果を取りまとめるとともに,当初計画していなかったEPMAによる面分析の結果と中性化深さの測定結果との比較を行うことができた。
また,真空脱水コンクリートの促進中性化試験では,平成26年度4月に促進中性化試験装置を所有していない現勤務先に異動したが,広島市内の試験所にある促進中性化試験装置を無料で借りることができ,問題なく促進中性化試験を遂行できている。
なお,精度の高いモデルの構築を目指し,セメント協会法によるコンクリートの調合推定によってセメント水比分析を行うなど,研究の推進方策については若干の変更を行っているが,総合的に判断すると,おおむね順調に進展していると考えられる。

Strategy for Future Research Activity

当初計画していた真空脱水処理時の間隙水圧分布から脱水量を算出してセメント水比を推定するのではなく,セメント協会法による硬化コンクリートの調合推定を行うことで,極表層からの詳細なセメント水比分布を明らかにし,より精度の高いモデルの構築を目指す。また,透水性型枠を用いたコンクリートの供試体についても真空脱水コンクリートと同様に,セメント協会法による硬化コンクリートの調合推定を行うことで,極表層からの詳細なセメント水比分布を明らかにする。

Causes of Carryover

実験補助に対する学生謝金および学会誌投稿料が不要だったため。また,当初計画していた真空脱水処理時の間隙水圧分布から脱水量を算出してセメント水比を推定するのではなく,セメント協会法によるコンクリートの調合推定によってセメント水比分析を行うなど,研究の推進方策について若干の変更を行ったため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

セメント協会法によるコンクリートの調合推定に必要な化学薬品や器具などの購入に使用する。

  • Research Products

    (2 results)

All 2015

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] EPMAによる12年間屋外暴露された真空脱水コンクリートの面分析2015

    • Author(s)
      坂本 英輔,和藤 浩,三島 直生,畑中 重光
    • Organizer
      日本建築学会
    • Place of Presentation
      東海大学湘南キャンパス(神奈川県平塚市)
    • Year and Date
      2015-09-04
  • [Presentation] 12年間屋外暴露した真空脱水コンクリートの中性化特性に関する実験的研究2015

    • Author(s)
      坂本 英輔,和藤 浩,三島 直生,畑中 重光
    • Organizer
      日本建築学会
    • Place of Presentation
      米子工業高等専門学校(鳥取県米子市)
    • Year and Date
      2015-03-08

URL: 

Published: 2016-06-01  

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