2014 Fiscal Year Research-status Report
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26820279
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Research Institution | Nara National Research Institute for Cultural Properties |
Principal Investigator |
大林 潤 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部, 研究員 (40372180)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 建築装飾 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、寺院建築を中心とした宗教建築における荘厳化を目的とした装飾について建築装飾の技法・年代・地域ごとの体系化をめざし、その建物の使用方法や建築群内での位置づけなどを基準とした荘厳化の内容を解明することを目的とする。 研究初年度である平成26年度は、修理工事報告書を中心に資料の収集を中心におこない、データベースの作成を開始する予定であった。収集の対象は、国指定重要文化財建造物を優先し、奈良県においては、県指定文化財のうち、修理工事報告書の刊行されているもの、および奈良県近世社寺建造物緊急調査報告書より、装飾技法が確認されるものを対象とする。 研究の初期段階で研究代表者の妊娠による体調不良のため研究作業をおこなうことが困難となり、当初の研究計画はほとんど遂行できなかった。特に、現地調査は一度も遂行できていない。 おこなった研究作業としては、奈良県下の文化財建造物の保存修理工事報告書を中心に、装飾にかかわる資料を抽出し整理するための準備作業をおこなった。 10月より産休および育児休業のため研究を中断している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究期間の開始後初期段階で、研究代表者の妊娠による体調不良のため、研究作業がほとんどおこなえない状況であった。 また、10月からは出産にともない研究を中断している。 研究再開は、平成27年度2月の予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度に予定していた研究計画が、ほとんど遂行できていない状況であった。そのため平成27年度および平成28年度に、当初予定していた平成26年度の研究計画を執行する予定である。平成27年度は期間が短いため、平成26年度に着手した、修理工事報告書の整理作業をおこない、資料の収集や画像のスキャニング作業などの具体的な研究作業は平成28年度に学生アシスタントの協力を得ておこなう予定である。
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Causes of Carryover |
研究代表者の出産にともなう産休・育児休業取得のため、平成26年10月より研究を中断している。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年2月に研究を再開予定である。 平成26年度からの繰り越し金は、研究再開後に計画通りに使用する予定である。
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