2016 Fiscal Year Annual Research Report
Molecular mechanisms to regulate the divison of labor in ants
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26830005
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
古藤 日子 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (80583997)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 社会性行動 / 孤立ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は社会的孤立が個体の生存や生体恒常性の維持に関わる分子機構を解明することを目指すものである。これまでに、社会的孤立環境にある労働アリの顕著な寿命低下、及び行動量の上昇と消化量の低下という表現型を見出した。さらに、グループアリ、孤立アリから数個体を選び網羅的遺伝子発現を行った結果、プリン代謝経路に関わる酵素群の発現が孤立アリにおいて低下してることを見出した。この結果から、孤立アリの表現型に関わる遺伝子を同定することを目指し、dsRNAによる遺伝子発現抑制系のたちあげを試みた。これまでに食餌法、インジェクション法の両者を試み、食餌法は個体の栄養状態等に依存して実験条件の安定化を図ることが難しいことが明らかとなったが、インジェクション法により内在性の遺伝子発現に対して半分程度まで発現を抑制することに成功した。また腹部へのインジェクションにより、個体の頭部においてもそのノックダウン効果が得られることが明らかとなった。今後はこれらの個体を用いた行動、生理状態の変化を観察し、社会的孤立が個体の健康と寿命を制御する機構の解明につなげたいと考える。
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[Journal Article] Oral transfer of chemical cues, growth proteins and hormones in social insects2016
Author(s)
LeBoeuf AC., Waridel P., Brent CS., Goncalves AN., Menin L., Ortiz, D., Riba-Grognuz O., Koto A., Soares SG., Privman E., Miska EA., Benton R., Keller L.,
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Journal Title
eLife
Volume: 5
Pages: e20375
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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