2014 Fiscal Year Research-status Report
グリア細胞と神経の相互作用を起点に髄鞘形成および破綻の機序を解き明かす
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26830054
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Research Institution | National Research Institute for Child Health and Development |
Principal Investigator |
宮本 幸 独立行政法人国立成育医療研究センター, その他部局等, 研究員 (50425708)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ミエリン / グリア細胞 / 神経細胞 / 細胞間相互作用 / 共培養 |
Outline of Annual Research Achievements |
「グリア細胞と神経の相互作用を起点に髄鞘形成および破綻の機序を解き明かす 」ための研究初年度の目標は、インビトロでその相互作用に関与する分子群を明らかにすることである。このことは、本研究の最も重要な基盤の一つであり、次年度以降も継続的に研究される項目である。 この目標を実現するために用いた手法が本研究の独創的な手法のひとつで、試験管内でミエリン形成過程を模倣できる、ミエリン形成グリア細胞と神経細胞の共培養技術である。この共培養系に、さまざまなライブラリー(細胞間相互作用に関与する可能性の高い分子を標的とした低分子性および蛋白性などの阻害剤やRNA干渉作用を有する核酸等)を添加することで、標的となる分子の探索を行う。 これらの研究目的に沿い、当該年度は本アッセイシステムが細胞間相互作用に関与する分子群の探索研究に適合しているか否かの予備試験を行った。その結果、古くから知られている神経栄養因子受容体であるTrkC型受容体などのポジティブコントロールを用いたグループにおいて、過去の知見に一致する表現型が観察され、本システムが細胞外の分子に関しても良好に作動することが明らかとなった。したがって、現在このシステムを用いて新規分子のスクリーニングを継続している段階である。 今後は、特に新規に見出される可能性のある細胞外分子に関しては、その細胞内で結合する分子の探索も並行して行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ミエリン形成グリア細胞と神経細胞を共培養システムが細胞間相互作用に関係する分子を探索することに適していることが証明でき、今後の研究の基盤を確立できているから。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画に沿って探索研究を継続するとともに、新しい分子群の同定研究を進めたい。また、新規分子群が獲得できた場合は、その全体像を掴むために相互作用分子をプロテオーム解析する予定である。
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Causes of Carryover |
初年度行った探索研究に使用する消耗品に関しては、包装最小単位で購入が可能となり、探索研究に向けた単位で購入する必要性がなかったため。また、旅費に関しては、研究担当者が妊娠したため海外学会への参加が不可能になり、予定支出分が未使用となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度以降は計画に沿った研究を加速するため、消耗品を中心に使用していく予定である。
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Research Products
(7 results)