2014 Fiscal Year Research-status Report
癌微小環境中における腫瘍関連マクロファージの生体機能イメージング
Project/Area Number |
26830070
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
上岡 裕治 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50511424)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 生体イメージング / 蛍光 / FRET / マクロファージ |
Outline of Annual Research Achievements |
複雑な細胞間相互作用によって形成される癌微小環境を理解するには、培養皿上の疑似環境でなく生体内の癌微小環境をそのままイメージングすることが必要である。本研究の目的は、癌微小環境における腫瘍関連マクロファージ(Tumor-Associated Macrophage, TAM)に注目し、腫瘍関連マクロファージが生体内のいつ、どこで発生するのか、どのようなシグナル伝達分子が関わっているのかを、生体イメージングと多次元データの半自動化解析によって明らかにすることである。 平成26年度の研究では、FRETマウス骨髄から回収した単球前駆細胞をレシピエントマウスに移植し、マクロファージの生体内FRETイメージングを行った。レシピエントマウスには癌細胞を移植(担癌)し、担癌部周囲または転移巣を観察した。また、マウスを生きたまま観察するために、Imaging windowを設計し、観察系を立ち上げた。マクロファージが癌細胞周囲に集まっている様子を数日間連続してイメージングすることに成功した。また薬剤によるマクロファージのdepletionを行うことで、癌にも影響を及ぼすことを確認した。当初の予定では、単球前駆細胞をM1またはM2マクロファージ(TAM-like)に予めin vitroで分化させてから移植に用いる予定であったが、M1、M2という分類自体がもはや時代遅れという情報を複数の情報源から入手したため、この分類にはこだわらず、癌細胞との相互作用や運動性の違いに注目することにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度にはimaging windowを用いた撮影系を立ち上げることができた。また、画像データから生体由来の自家蛍光物質を除くプログラムなどを作成した。In vitroでのマクロファージ分化とイメージングも行った。当初は、単球前駆細胞をM1またはM2マクロファージ(TAM-like)に予めin vitroで分化させてから移植に用いる予定であったが、M1、M2という分類自体がもはや時代遅れという情報を複数の情報源から入手したため、分化後の移植は保留した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度には、ERK、PKAおよびRhoファミリー分子の活性変化を、癌細胞とマクロファージの両方で、同時にFRETイメージングする予定である。癌細胞とマクロファージを区別するため、別の蛍光タンパク質発現マウスを現在準備中である。データ解析においては三次元でのデータを扱い、運動速度、運動方向性などを測定できるように進める。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] In vivo imaging reveals PKA regulation of ERK activity during neutrophil recruitment to inflamed intestines.2014
Author(s)
Mizuno R, Kamioka Y, Kabashima K, Imajo M, Sumiyama K, Nakasho E, Ito T, Hamazaki Y, Okuchi Y, Sakai Y, Kiyokawa E, Matsuda M.
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Journal Title
The Journal of Experimental Medicine
Volume: 211
Pages: 1123-
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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