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2014 Fiscal Year Research-status Report

乳腺疾患における癌関連蛋白の発現とその臨床的意義

Research Project

Project/Area Number 26830097
Research InstitutionTokyo Medical University

Principal Investigator

河手 敬彦  東京医科大学, 医学部, 助教 (30532303)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords乳癌 / DJ-1タンパク / プロテオーム解析 / 癌関連蛋白
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は乳がん患者から採取した乳汁分泌液や血清を材料にプロテオーム解析を行い、早期乳癌を診断するための新規腫瘍マーカーや予後因子を同定することである。着目する癌関連タンパクDJ-1は乳癌細胞から分泌され、ヒト乳汁分泌中からも検出されている。我々の研究では、臨床病理検体における免疫染色で、その発現状態が乳癌の術前化学療法の治療効果予測因子となることを報告した。
この結果を踏まえ、我々は当大学を含む3施設共同で倫理委員会の承認のもと、臨床試験を実施し、乳癌患者および健常者の血清を得た。血清中に含まれるDJ-1タンパクを測定し、担癌患者と健常者でのタンパク含有量についてELIZA法による検討を行った。ELIZA法により血清中DJ-1タンパク濃度が高値を呈した症例を抽出し発現タンパクのプロテオーム解析を行った。プロテオーム解析には2D-DIGEを用いた。電気泳動によりPIと分子量に分離されたタンパクがゲルにmappingされ、そのゲルを特殊染色することにより、目的タンパクの同定を行った。
その結果、担癌患者と健常者ではDJ-1タンパクのPIによる分布差を認めた。またDJ-1には様々なisoformが存在する可能性が示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

血清タンパクの可視化にかなり苦渋した結果となった。
また他業務で多忙であったため研究に従事できない期間があったことから、上記のように評価した。

Strategy for Future Research Activity

前年度の研究で、癌関連タンパクのisoformの可能性が確認できた。これまで電気泳動によりタンパクの状態評価を行っていたが、isoformの同定という新たな可能性が見えたことにより、質量分析などの詳細な研究も視野にいれ取り組みたい。

Causes of Carryover

本研究を行うにあたり、実験拠点の本学実験室の立ち上げが遅れたことにより、必要物品等の詳細な検討が円滑に行えなかったため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

購入物品の管理環境が整い次第、適宜試薬等を購入する。

URL: 

Published: 2016-06-01  

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