2015 Fiscal Year Annual Research Report
チロシンリン酸化の大規模計測によるシグナル伝達ネットワーク解析
Project/Area Number |
26830125
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
杉山 直幸 京都大学, 薬学研究科(研究院), 准教授 (50545704)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | プロテオーム / シグナル伝達 / リン酸化プロテオミクス |
Outline of Annual Research Achievements |
タンパク質の可逆的リン酸化は生体内のシグナル伝達に重要な役割を果たしており、細胞内で生じるタンパク質リン酸化の包括的な解析は、生命現象を理解する上で非常に有用である。本研究の目的は、チロシン残基のリン酸化の解析に焦点を当て、リン酸化チロシン含有ペプチドを選択的に濃縮する手法を開発し、細胞内で起きているチロシンリン酸化の大規模解析およびそのデータに基づくシグナル伝達ネットワーク解析を行う事である。H26年度の研究において、抗リン酸化チロシン抗体による免疫沈降と酸化金属クロマトグラフィーを組み合わせた方法や、リン酸化ペプチド濃縮後に脱リン酸化処理と組み換えチロシンキナーゼによるリン酸化(モチーフターゲット法)を行うことで生理的にリン酸化されていたと考えられるリン酸化チロシンの大規模同定に成功している。 本年度の研究では、モチーフターゲット法に最適なチロシンキナーゼの組み合わせの最適化を行った結果、細胞破砕物から1000個以上のリン酸化チロシンの同定に成功した。また、本法および従来のリン酸化プロテオーム解析法を用いて、キナーゼ阻害薬処理を行ったヒト培養細胞と未処理の細胞におけるリン酸化タンパク質の定量解析を行い、薬物処理によってリン酸化レベルが変動するリン酸化チロシンおよびセリン、スレオニンを同定した。8種のキナーゼ阻害薬について評価を行い、それぞれの薬物において、プロテインキナーゼやホスファターゼの活性制御に重要と考えられているリン酸化部位が特徴的に変動していることの観測に成功した。
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[Journal Article] Human mesenchymal stem cell-engineered hepatic cell sheets accelerate liver regeneration in mice2015
Author(s)
Itaba N, Matsumi Y, Okinaka K, Ashla AA, Kono Y, Osaki M, Morimoto M, Sugiyama N, Ohashi K, Okano T, Shiota G
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Journal Title
Scientific Reports
Volume: 5
Pages: -
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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