2016 Fiscal Year Annual Research Report
Genetic approach to investigate ecological features of exotic terrestrial isopods
Project/Area Number |
26830145
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
唐澤 重考 鳥取大学, 地域学部, 教授 (30448592)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 外来種 / 遺伝的多様性 / ワラジムシ類 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)平成26,27年度に合計194個体のオカダンゴムシを対象にmt DNAのCOI領域の塩基配列を行っていたが,平成28年度は,さらに海外3地点を含む合計8地点60個体の塩基配列の決定を行った.その結果,国内のオカダンゴムシから12ハプロタイプが確認された.また,平成28年度は,238個体を対象に4つのマイクロサテライト領域の解析を行った. 2)奄美大島70地点,沖縄島69地点,宮古島50地点,石垣島56地点,西表島70地点,与那国島19地点で採集したワラジムシ類の種同定を行い,琉球列島における外来種の分布状況を明らかにした.これにより,外来種オカダンゴムシが先島諸島(宮古島)に定着していることが明らかとなった.一方,現時点では,外来種と在来種が同所的に分布しており,外来種による在来種への負の影響は認められなかった. 3)外来種による在来種の影響をより詳しく調べるため,2年間毎月採集したサンプルの解析を行い,外来種Armadillidium vulgareと在来種Mongoloniscus koreanusが排他的関係にないことを明らかにした.また,それらが共存するメカニズムとして生活史および土壌水分の選好性の違いを調べたが,それらには違いがないことが明らかとなった. 4)日本国内から11種として報告されていたBurmoniscus属の種の分類学的再検討し,それらは太平洋広域種であるB. kathmandiusであることを明らかにした.また,外来種Porcellio scabe,汎熱帯種Cubaris murinaの新産地を報告した.
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Research Products
(7 results)