2014 Fiscal Year Research-status Report
新規スプライシング調節機構によるDNA損傷修復モデルの立証と解析
Project/Area Number |
26840008
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
二宮 賢介 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00437279)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | スプライシング / RNAプロセシング / 遺伝子発現制御 / ストレス応答 / DNA損傷修復 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題に先駆け、研究代表者はスプライシングの一時停止・再開の制御による新規な遺伝子発現調節機構を発見した。その後、同様の機構によって発現を制御される遺伝子の網羅的探索を行い、多数の候補遺伝子群を得た。それらの中にはDNA損傷修復関連遺伝子が多く含まれていた。 本研究課題は、スプライシング依存的な遺伝子発現調節機構がDNA損傷修復において重要な役割を果たしているという仮説を立て、その立証と分子機序の解明を行い、細胞のDNA損傷修復応答における新たなモデルを提唱することを目指している。 DNA損傷誘導と他のストレスにおける、遺伝子発現の変化を大規模シークエンスによって比較し、現在解析中である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
生理的意義の解明については難航しており、やや遅れているが、 発現誘導条件の比較解析やメカニズムの解析が予定よりも順調に進んでいる。
|
Strategy for Future Research Activity |
当初の計画通りに、推進する。 これまでの成果をまとめ、学会発表、論文投稿を準備している。
|
Causes of Carryover |
本年度は大規模シークエンスを委託し、そのイオンフォマティクス的解析を中心として行ったため、実験的な検証に必要な物品費が予定よりも使われなかった。実験的な検証を次年度に変更し重点的に行うため、その分の物品費等を次年度に繰り越した。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
本年度に得られた結果を実験的に検証するための物品費、成果を発表するための学会渡航・発表費、論文作成・投稿費等に充てる予定である。
|