2014 Fiscal Year Research-status Report
超高輝度極端パルスXFEL光を用いた光化学系II複合体の無損傷結晶構造解析
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26840023
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
菅 倫寛 岡山大学, 自然科学研究科, 助教 (60634920)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 光合成 / XFEL / X線自由電子レーザー / 光化学系II複合体 |
Outline of Annual Research Achievements |
光化学系II複合体のS1状態での無損傷結晶構造をXFEL施設SACLAを利用して1.95A分解能にて決定した。この構造解析の内容は論文発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
XFELを用いた構造解析ではシンクロトロンの実験以上に結晶が必要となるので、初年度はサンプルが十分に供給できるシステムを立ち上げるのが目標であったが、培養装置の大型化によりサンプル量が倍増したため当初の計画以上に回折実験に使用できるサンプル量が増えた。そのためデータ収集が順調に進み、2ヵ年にわたってデータ収集する予定であったが初年度で全てのデータを収集することができた。加えてXFELの光源の安定性が向上したため、高分解能のデータを収集することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
XFELを利用した無損傷構造を決定する手法が確立したこと、XFEL実験に必要なサンプル量が確保できるようになったことは大きな進展である。今後は中間体状態の構造解析を視野に入れ、中間体状態をトラップする方法を条件検索して中間体の無損傷構造解析に進展させる予定である。
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Causes of Carryover |
購入予定の物品を学内で譲り受けたため、使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
生じた使用額は翌年に試薬の購入に当てる予定である。
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Research Products
(10 results)